「察してくれなくてイライラするとき」に知っておくと気が楽になるお話
クライアントさんとお話していると、自分の思考や気持ちを言語化するのが苦手な人ほど、"察してほしい"と思っていることに気づきました。
わたしも思考や感情がごちゃごちゃになっているときは、なんとか雰囲気で伝わってくれないかな、と思うことがあります。
でもそれは2つの意味で難しいようです。
■察せる人でも原因まではわかってくれない
なぜ察してもらうのが難しいかというと、1つは、相手の気持ちに関して察しがいい人は5人に1人くらいしかいないということ。
人の気持ちや空気感を察するのが上手な、HSP(ハイリィセンシティブパーソン)と呼ばれる人がいますが、HSPの方は5人に1人の割合です。
HSP以外のすべての方が人の気持ちを察せないわけではないですが、全体の割合からみると少ないようです。
2つめは、察しがいい人でも相手の喜怒哀楽くらいしか掴めない、ということ。
HSPの方でも、相手の喜怒哀楽を察することはできますが、"なぜ悲しんでいるのか?"などの原因の部分はわからないことが多いそうです。
(HSPについて詳しく知りたい方はこちらの本が読みやすくておすすめです)
察してほしい時って、喜怒哀楽だけではなくて"なぜそう感じたのか?"とか、"なぜそう考えたのか?"まで含めてわかってほしいときだと思います。
それなのに、察しのいい人でも"なぜ?"の部分はわからない。
これらのことを踏まえると、そもそも察してもらえることが稀なうえに、察してもらっても本当に伝えたいことは伝わっていないということになっちゃいますね。
■察してもらうまでの時間もツライ
自分の気持ちや考えをちゃんと伝えたい人には、察してくれるのを待つよりは、言葉にして伝えるほうが思ったように伝わりそうですね。
それに、察してくれるまで待ってる間って、ツラくないですか?
わたしも、たまに主人に察してオーラ出しちゃうのですが、待ってる間もイライラするし、やっと出てきた答えも全くのお門違いで、さらにイライラが倍増します。
いやぁ、わたしがちゃんと説明できないのが悪いのですが…。
"相手を待ってイライラしている時間"と"お門違いの答えでさらにイライラする時間"を、"自分の気持ちを言葉にするために考える時間"にかえられたら、二人の楽しい時間がもっと増えていたように思います。
■気持ちが整理できない時こそ、言葉にしてほしいこと
察してほしくなったとき、ちょっと立ち止まって、自分の気持ちを整理する時間にできたらいいかもしれませんね。
とはいえ、それもなかなか難しく感じるときがあります。
そんな時は、「いま、すごくモヤモヤしているんだけど理由がうまく話せない。」というところまででいいので、言葉にしてみると楽になります。
そうすると、相手の方に余裕があれば、こちらの気持ちに耳を傾けてくれたり、整理するまで様子をみてくれることがあります。
簡単だけど、意外と伝わる言葉なんですよ。よかったら試してみてください。