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富士フイルムのカメラで撮った写真をフィルムシュミレーションを使わずにRAW現像してみる

こんにちは。Harushikaです。

今回は写真のRAW現像に関するお話。
僕は今ふたつのカメラを持っています。それはいずれも富士フイルム(以下、フジ)のカメラで、レンズ交換式ミラーレス一眼のX-T4と高級コンデジのX100Vです。SONYなど他メーカーのカメラが気になることもありますが、ここ数年はなんやかんやでフジを使い続けています。その理由はフジの色。フィルムシュミレーションという十数種類のフィルター(のようなもの)があり、どれも色が素晴らしいんです。JPEG撮って出しはもちろん、LightroomやCaptureOneなどの写真編集ソフトを使ってRAWデータを現像するときもフィルムシュミレーションをベースのカラープロファイルとして選択することができます。

僕もRAW現像する際は必ずカラープロファイルを何らかのフィルムシュミレーションに設定します。使用する頻度でいうと、プロビアクラシッククロームエテルナが多いですね。それぞれに個性がありつつも、どれも大好きなフジの色を感じさせてくれます。

という感じでフジのカメラを使う上では前提となっていたフィルムシュミレーションなんですが、たまにはそれを使わずRAW現像してみようと思い、以前から気になっていたLuminarAIという写真編集ソフトを使ってみました。

LuminarAIの特徴は、その名の通りAI、つまり人工知能を使って写真を編集すること。そしてRAW現像ではフィルムシュミレーションを使うことができません。LunimarAIでは、RAWデータを取り込み、そしてテンプレートを選択すれば、あとはAIが補正してくれます。もちろんそこから細かい編集を手動ですることも可能です。

今回は、フィルムシュミレーションではなくAIを使って現像した写真をいくつか紹介したいと思います。RAW現像するのが面倒でほったらかしになっていた写真たちが日の目を見る機会でもあります笑

LuminarAIでRAW現像した写真に加え、同じ写真のJPEG撮って出しも載せるので参考にしてください。

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LuminarAIで現像 / テンプレートは「メルボルン
JPEG撮って出し / フィルムシュミレーションは「クラシッククローム

静岡の市街地で撮った写真。LuminarAiの方がコントラスト高めに仕上がっています。JPEG撮って出しでは雲が露出オーバーぎみ。そこでLuminarAIでは通常のAI補正に加え「SKY」補正を使用しました。AIが空の範囲を認識して別の空に差し替える機能です。手前の建物の白い部分にまで効果が及んでいるのが面白いですね。

LuminarAIで現像 / テンプレートは「旅行記
JPEG撮って出し / フィルムシュミレーションは「クラシッククローム

静岡の市街地で撮った写真その2。LuminarAIの方が彩度は抑えめ。さらに通常のAI補正に加えて、「神秘的」補正で全体を少しもわっとした雰囲気に、そして「光沢」補正の「オートン効果」によってハイライト部分をふわっと仕上げてみました。撮って出しよりも幻想的な一枚に。

LuminarAIで現像 / テンプレートは「都会のスリル
JPEG撮って出し / フィルムシュミレーションは「クラシッククローム

静岡の市街地で撮った写真その3。LuminarAiでは既存のテンプレートを適用しただけです。レッド系やオレンジ系の色味が強くなっていてムード感があります。

LuminarAIで現像 / テンプレートは「夜明け
JPEG撮って出し / フィルムシュミレーションは「クラシッククローム

静岡の市街地で撮った写真その4。LuminarAiではイチョウの黄色が濃くなるようなテンプレートを選択。全体的に彩度が高めな仕上がり。LuminarAIの方がイチョウの葉の輪郭がはっきり見えますね。

LuminarAIで現像 / テンプレートは「ニューヨーク
JPEG撮って出し / フィルムシュミレーションは「クラシッククローム

静岡の市街地で撮った写真その5。LuminarAIでは既存のテンプレートを選択しただけ。こちらの方がコントラストも彩度も高め。反対に取って出しの方が透明感があり自然な色。人によって好みが別れそうですね。


いかがだったでしょうか。皆さんはLuminarAiとフィルムシュミレーションのどちらが好みですか。個人的には色味に関してはやっぱりフィルムシュミレーションに軍配が上がると思います。というより好みです。ただ、例えば「SKY」補正による空の入れ替えなど、Luminarだからこそできる機能もありますし、テンプレートを選択するだけでなく、露出や色味の細かい調整を行えば、そちらの方が自分の理想に近づく可能性もあります。AIは年々進化していますし、これからの発展が楽しみな写真編集ソフトですね。

提供:Skylum



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