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「苦手」を断ることも必要だったりする
子どもの頃、水が大の苦手だった。理由はシンプルに、目や鼻に入るのが怖いから。
洗顔すら上手にできなくて、親と洗面器を使って特訓したっけ。
「このままじゃ将来、学校の水泳の授業で苦労する」と思ったのだろう。両親は、私を2歳くらいからスイミングスクールに通わせた。
だけど、泳げるようになるどころか、プールで嘔吐してしまうほど、苦痛で仕方ない。それでも両親は、私をスイミングスクールに通わせ続けた。
今思うと、親はお金と時間を。私はエネルギーを。お互いに大事なものを使って、しなくてもいい苦労をしてきただけだった。
***
今年に入ってすぐ、クライアントさんからインスタの投稿文作成を依頼された。
でも、新しい挑戦にワクワクしたのは、ほんのつかの間。
納品した文章の9割が修正になった。
書き慣れているSEO記事に比べて文字数が少ないため、甘く見ていたところがあったのかもしれない。
フィードバックを何度も確認し、時間をかけて再提出したが、またしても原稿は真っ赤。
結局、採用されたのは1割程度で、残りはすべてクライアントさんが書き直してくれた。
悔しかった。
「春野さんならインスタも、いい感じに書いてくれそうだから」と、私を信頼して依頼してくれたのに…。
期待に応えるどころか、クライアントさんの負担を増やしただけだった。
久しぶりに大ダメージを受けた私は、このインスタ案件を継続するか悩んだ。
正直、毎月10本提出して今回みたいに修正だらけだとしんどいな
またクライアントさんに時間を使って書き直してもらうのも申し訳ない…
そこで思い出したのが、冒頭のスイミングスクールの記憶である。
心のなかの私が、私に問いかける。
そんな意地になってやる必要ある?
ライターは他にもたくさんいる。
もともとインスタの文章が得意な人が担当したほうが、クライアントさんにかかる手間も少ない。
だったら断るほうが、みんなハッピーなんじゃないかなあ。
いろいろ考えた結果、このインスタ案件は辞退した。
***
成長するために、新しい挑戦は必要だと思う。
けれど、やってみてどうしてもしんどいなら、思い切って断ることも「大人の対応」なんじゃないかなあ、と思ったり。お金をもらって仕事をするなら、なおさらだ。
インスタの投稿文が得意な人がいるように、私だからこそできる仕事が、きっとあるはず。
実際、得意と不得意をおぎないあって、社会は成り立っているじゃないか。
それに、ちゃんとインスタと向き合いたいのなら、自分で勉強や運用して、スキルをつけてから再チャレンジする方法だってある。
それまではSEOライティングとかブログ記事とか、他のお仕事で誰かの役に立てばいい。
方法はひとつじゃないのだから、もっと柔軟に生きようよ
「苦手なことは努力して克服するべき」は思い込みだもの
仕事での苦い思いは、いつも私を少しだけ、大人にしてくれる気がする。
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