はるの

フィクションみたいに現実を綴ったり、ノンフィクションみたいに想像を綴ったりします。 懐…

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フィクションみたいに現実を綴ったり、ノンフィクションみたいに想像を綴ったりします。 懐かしき1990年代、京都のぽんこつ大学生の生活を綴ったマガジン『ひまわり荘狂騒曲』など。

マガジン

  • ひまわり荘狂騒曲

    1990年代京都、ひまわり荘に集う大学生達の日常について書いた記事です

最近の記事

みどりの窓口でヤバイ駅員さんに遭遇した話

 突然ですが、皆さんはどれくらいの準備をしてから旅行に行きますか?  人によっては思い立ったが吉日、とばかりにスマホと財布だけポケットに突っ込んで旅立つ人もいるかもしれない。あるいは、数か月前からスケジュールを立てて行きたい場所もご当地グルメも全てチェックしてから出かける人もいるかもしれない。  ちなみにわたし自身について言えば、前日までには持ち物を用意して、行き先の楽しそうなスポットなんかもある程度調べていく。でも、現地で調達できるものはするし、行き当たりばったりにお店に

    • 惑わされないでいこう

       ニュースを見て息を飲んだ。自分の住んでいる国で起きていることとは思えない。バン、バン、と響く銃声。駆け寄るSP達。仕事をしていた手を止めて、食い入るように画面を見つめた。  奇しくも昨日、らしくもない政治に関する投稿をしたところだった。みんな、選挙に行こうぜ、と。暗いニュースが多い。物事はすぐには変わらない。良い方向に変わるとも限らない。でもだからといって手をこまねいているだけではどうにもならない。何とか自分にできる事を見つけていくしかないんだ、とそういう気持ちだった。

      • 時代錯誤を吹っ飛ばせ

        「女性はもっと男性に寛大に」 そう言った人がいるらしい。明治大正の時代じゃなくて、現代の話です。要約すると、少子化・未婚をめぐって以下のような内容を話したという。  男性は結婚したがっているけど、女性は無理して結婚しなくていいという人が増えている。女性は、もっともっと男性に寛大になってほしい。  寛大、とはつまりどういうことなのか。調べてみると、大体以下のような意味みたいです。  度量が大きく、思いやりがあり、むやみに人を責めないこと。また、そのさま。  つまり、女性

        • 恋人との上手な別れ方

           久しぶりにテレビをつけたら、ちょっと面白い番組がやっていた。皆さんご存知、水曜日のダウンタウンである。企画名は、 「マツケンサンバを踊りながら泣くことなど出来ない説」  参加する人々がそれぞれ泣けちゃうエピソードを思い出しながらマツケンサンバを踊り狂って制限時間内に泣けるかどうかを検証するものだった。 楽しくなくても無理矢理笑顔を作れば楽しくなるっていうしね。フィジカルでメンタルを組み伏せる、というやつだ。  なるほどな、とわたしは思った。わたし自身、結構すぐに落ち込

        みどりの窓口でヤバイ駅員さんに遭遇した話

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        • ひまわり荘狂騒曲
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          青い鳥から逃げ出してみた話

           先日、とうとうデビューしました。あの、多分皆さん知ってると思うんですけど、例の青い鳥のロゴマークの、呟くやつ。知ってる?あのアプリの名前って「鳥のさえずり」っていう英語なんですって。その時その場で思ったことをふと鳥がさえずるように呟いて世界と共有してみるアプリ。すごい、画期的、パチパチ!(15年遅い)  恐る恐るアプリをインストールして、IDを作ってパスワードを決めて。えっとパスワードは英数字の組み合わせ10桁です。あ、言っちゃった!  いやー、びっくりした。流れてくる

          青い鳥から逃げ出してみた話

          TUBEが「夏よ逃げないでくれ」なんて歌ってられるのは、夏が1ヶ月位しかないからだろ。梅雨すっ飛ばして夏本番が2カ月以上続くことになったら、耳元で「Stop the」って歌われそうになった瞬間渾身のドロップキックを繰り出してしまいそうだよ、やるせない想い feel so blue

          TUBEが「夏よ逃げないでくれ」なんて歌ってられるのは、夏が1ヶ月位しかないからだろ。梅雨すっ飛ばして夏本番が2カ月以上続くことになったら、耳元で「Stop the」って歌われそうになった瞬間渾身のドロップキックを繰り出してしまいそうだよ、やるせない想い feel so blue

          だから優しくスキって言って

           読まないと、スキを押せない。  めんどくさい女である。  noteを始めて2週間。おかげ様でスキしてくれたり、たまにコメントをくれたりする方もいらっしゃって、畏れ多い。そんな方々に足を向けて寝る訳はいかない、けど皆様がどちらに住んでいるのか分からないので最近は出来るだけ三角座りで寝ることにしている。  まさか、ブラジルからスキしてくれてる人、いないよね? あ、今気になって調べてみたら東京の裏側は実は南アメリカ沖の大西洋上らしい。地球の裏側の人、聞こえてますかー!?って

          だから優しくスキって言って

          サラダを取り分けられない女たち

           突然だけど、わたしには愛してやまない友人たちがいる。そして、わたしたちの共通点は、わたしたちが漏れなくぽんこつである、ということだと思う。  先日、男女数人の友人と食事を共にした。友人、というか、友人と知り合いの間くらいのまあまあ微妙な間柄である。そこに、居たのである。 もんのすごく気が利く女性が。 例を挙げればきりがないけど、例えば以下のようなことである。 ・サラダは真っ先に取り分けて皆に配る。 ・シェアするお肉は一番美味しくなさそうな部位を自分がとる。 ・お酒はグ

          サラダを取り分けられない女たち

          飛んでった椅子とソウルフードの話(ブラック企業で働く君へ)

          ねぇ、キミには信頼している食べ物ってある?いや、好きな食べ物じゃなくて、信頼している食べ物。 キミの窮地を救ってくれる、一緒に戦ってくれる、そういう食べ物だよ。 え?ちょっと何言ってるか良く分かんない? うーん、そうかぁ… じゃ、ちょっと私の話を聞いてくれる? これはさ、私がある世界ではよく名の知られた秘密の組織の構成員としてその組織に加わった時の話なんだけどね。 その組織は表向きには健全な団体として活動していて、世界のいたるところに支部がある。私は当時、そのうちの

          飛んでった椅子とソウルフードの話(ブラック企業で働く君へ)

          うつくしいですね、と言われた話

          「うつくしいですね」 そう言われました。仕事の飲み会で、一緒に飲んでいた30代の男性に。 「いやほんと、信じられませんわ。YouTubeとかやったほうがいいですよ、まじで」 わたしは「いやあ、そんな」とヘラヘラと笑いました。 嬉しかったかって?普通、嬉しいですよね、「美しい」って言われたら。いや、そうでもないのかな?みんなはどうなんだろう?わたしはね、嬉しくなかったです。それどころか、とんでもなく気まずくて、バカにされたような気さえしました。 30代までは、「きれい

          うつくしいですね、と言われた話