![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/82208398/rectangle_large_type_2_4f892348b42e661c25c19d9389525bcf.png?width=1200)
時代錯誤を吹っ飛ばせ
「女性はもっと男性に寛大に」
そう言った人がいるらしい。明治大正の時代じゃなくて、現代の話です。要約すると、少子化・未婚をめぐって以下のような内容を話したという。
男性は結婚したがっているけど、女性は無理して結婚しなくていいという人が増えている。女性は、もっともっと男性に寛大になってほしい。
寛大、とはつまりどういうことなのか。調べてみると、大体以下のような意味みたいです。
度量が大きく、思いやりがあり、むやみに人を責めないこと。また、そのさま。
つまり、女性がどんと構えて思いやりを持ってむやみに男性を責めなければ、それが少子化対策になる、とこの御仁は思ってらっしゃるということ。
おもしろい。
何がおもしろいって、この発言が街頭演説の一部としてなされたということ。
街頭演説とは、選挙期間中に立候補者などが自らの公約、方針、抱負などを有権者に伝えるために行われる演説。つまり、有権者に対して自分をアピールする場なんだとわたしは思っている。ということはつまり、この人は、この発言によって自分の得票率が上がる、と本気で思っていたということになる。
おもしろくない?
老若男女が行きかう街頭で、「女性のみなさん、男性にもっと優しくしてね!」と演説して、それを聞いた女性たちが「確かにそうだわ!あなたの言う通り!あなたに投票します!」というとでも思ったのか。そんな訳はない。ということは。
彼の眼中にはそもそも「有権者としての女性」が全くなかったということになるんじゃないか?
彼の頭の中で「有権者=男性」という構図が成り立っていたからこそ、「ね?皆さんそう思いますよね?ぼくたち一緒に頑張って、そういう社会を作っていきましょう」という文脈になったんじゃないかとわたしは思っている。
なんともはや、お粗末な話だ。政治についてはド素人のわたしだって、呆れてしまう。きっと、男性にだって呆れている人は沢山いるだろう。でもまあ、昭和くらいまではこれが普遍的な価値観だったのかもしれない、とも思う。女性は家で、男性は社会で。きっと夫婦で喧々諤々政治や仕事について議論を戦わせる機会もなかったのだろう。それをそのまま引きずってきてしまったからこういう発言をしてしまう。一言でいえば、時代錯誤ということになる。
こんなことを偉そうに言っているけれど、わたし自身だって古い価値観にとらわれている面がきっとある筈で、時代に合わせて適切にアップデートしていくためにはやっぱり世界の出来事にちゃんとアンテナを張らないといけないんだな、と自戒の念を込めて思ったりもする。勿論、全てが良い方に変わって行く訳ではないので、今ある善いものを残しつつ、変えなくてはいけないことはちゃんと変えていく、っていうことなんだろうなあ。ということで、
みんな、ちゃんと選挙行こうぜ!
おしまい
サポートしてというのもおこがましいので、しなくて大丈夫です!気にしないで!まじでまじで。サポートしていただいてもひまわり荘のヤツらとの飲み会に消えて、また不穏なネタが増えるだけですから!