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だから優しくスキって言って

 読まないと、スキを押せない。

 めんどくさい女である。

 noteを始めて2週間。おかげ様でスキしてくれたり、たまにコメントをくれたりする方もいらっしゃって、畏れ多い。そんな方々に足を向けて寝る訳はいかない、けど皆様がどちらに住んでいるのか分からないので最近は出来るだけ三角座りで寝ることにしている。

 まさか、ブラジルからスキしてくれてる人、いないよね?

 あ、今気になって調べてみたら東京の裏側は実は南アメリカ沖の大西洋上らしい。地球の裏側の人、聞こえてますかー!?って呼びかけてもそこにはただ茫漠と広がる海があるのみ。

 ちなみに、一番近くにある国はウルグアイだそうで、最早ブラジル関係なかった。 

 さて、先日サラダを取り分けられない女たちの記事でも書いたのだけど、気遣いは一方的に頂くべきものではないと思っている。ちょうどいい塩梅のギブアンドテイクの上にこそ、信頼関係は成り立つ筈だ。これはリアルでの人間関係だけでなく、SNSでもきっとそうだと思っている。となれば、スキを頂いた皆様のところにも当然伺って、震える指先でこっそりとスキを押させて頂くのが筋であろう。全然やぶさかではないし、勿論そうしたい気持ちはある。すっごくある。
だがしかし。 

 読まないと、スキ出来ないのである。

 勿論、中身は読まずにあいさつ代わりにスキを押す、という手法も巷ではあるのだと聞いてはいる。でも私は性格上、読まないと(しかも結構しっかり目を通さないと)スキが押せないの。今、思ったでしょ?

 めんどくせぇヤツだな、と。

 でも仕方ない。カレーに福神漬けがないのはあり得ないとか、朝は必ず温かいお茶を飲むとか、電車は出来るだけ奇数の車両に乗りたいとか、横断歩道は白い線だけ踏みたいとか、あるでしょみんな?それと同じようなもんである、多分。なんとなく、そうしないと座りが悪いの。

 そして残念なことに、わたしは読むのが遅い。読み飛ばす、ということが出来ないのだ。読んでいるうちに、ふと冒頭に戻ってみたり、同じ部分を何度か繰り返して反芻したりする。ああ、この言い回し好きだなっていう文章に出会うこともあれば、へぇこんなことあるんだ、という気付きをくれる文章もある。そんな文章に出会うと、なんだかとっても得をした気がして、「へー、noteいいじゃん」と一人で悦に入ったりもする。パソコンの前で頬杖をついて、見知らぬ誰かの人生に想いを馳せる。

 小さい頃、読書感想文を書くのが苦手だった。どんなに好きなお話でも、長々と言葉を連ねるにつれて「こんなことが言いたかったんじゃないな」という思いに捉われた。読んだ瞬間の「この話、スキ!」という沸騰するような想いが言葉を連ねるにつれて薄まっていくようで、もどかしかった。

 その点、noteはいい。文章を読み、読んだ勢いそのままでスキを押せる。全ての文章に「心から感動しました」とか言うつもりはないよ。でも、「あ、わかる」とか「へぇ、そんなのあるんだ」とか「頑張ってね」とか、ささやかな想いも大仰な想いも、色々詰め込んでスキを押しているつもりである。

 なので。

 わたしの文章にスキして下さる皆様、「こいつ、読まれてばかりで一向に読みに来ねえな」と思わず、気を長くしてお待ちいただければ幸いです。毎日少しずつ読み進めておりますので、そのうちこっそりスキしに伺いますからね!

 おしまい


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