手フェチを拗らせた私が手相鑑定士になることになった
あれは中学生の時のこと。
乙一著作の『GOTH』で手を切り取る事件を扱った話を読んだことがきっかけだったか。
手という部位に異常なまでの美しさを感じるようになった。
電車に乗れば人の手を眺めて好みの手が無いか探し、おそらくはネイル練習用の手のシリコン模型を買って手を繋いだり抱きしめて眠る日々、「願わくば壁から腕が生えてほしい」と本気で思っていた。
大学生の時、妹に連れられて横浜ベイスターズの応援に行った。席は後ろの方。筒香選手の応援の際、観客らが一斉に腕を上に挙げる場