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PJ・タッカーにファイナルMVPをあげたい

イースタンカンファレンスセミファイナル、ミルウォーキーバックス対ブルックリンネッツ。
第7戦もケビン・デュラントのラストショットでオーバータイムまでもつれるめちゃくちゃな大激戦となりました。
ケビン・デュラントは1試合平均30点オーバーで最大では48点、40点以上の得点を取ることも多くありました。

そんなデュラントとのマッチアップを続けた男


そんなケビン・デュラントと7試合全て激しくマッチアップし続けた男がいます。それがPJタッカーです。タッカーは今シーズンからバックスに移籍した選手でコーナースリーポイントが得意なことで有名です。
またその屈強なフィジカルを生かしたディフェンスが売りで、198センチの身長で2メートル10センチを超えるインサイドプレーヤーにも十分にマッチアップできると言うところが非常に魅力的な選手です。昨シーズンまで在籍していたロケッツでは、「マイクロボール」と言うシステムの中でビッグマンとのマッチアップをこなしてジェームズ・ハーデン、ラッセル・ウェストブルックの2大看板を支えるキープレイヤーでした。
バックスに移籍した後もお得意のコーナースリーポイントを高確率で決める、それ以外のオフェンスプレイはほとんど見せませんでした(笑)
しかし、彼に求められていた仕事はオフェンスではなくそのディフェンス力です。特にデュラントに対するディフェンスは圧巻でした。

史上最高のスコアラー、デュラント

まず初めに説明しておきたい事はデュラントはNBAの歴史上最高のスコアラーだと言うことです。
その長身に似つかわしくないクイックネス、ボールスキル、シュート力。そのすべてが彼をアンストッパブルなスコアラーにしています。
得点王を獲得したこともありますし、サンダー時代はチームのスーパーエースとして、ウォリアーズ時代もチャンピオンチームの最強のアイソレーションの使い手としてリング獲得に大きく貢献しました。
彼の力は史上最高のスコアラーと呼ぶにふさわしいものです。そんな彼にPJ・タッカーはシリーズを通してマッチアップし続け、最後の最後までデュラントを苦しめたのです。

PJ・タッカーvsケビン・デュラント


先ほども書きましたが、デュランとはめちゃくちゃ点を取りました。しかし、試合を見ればわかりますが、バックスのディフェンスが悪かったのではなく、とにかくデュラントが凄すぎました。
マッチアップをしていたPJ・タッカーのディフェンスは、ネッツのヘッドコーチのナッシュも言っていた通り本当にギリギリのタフなディフェンスでした。常にゼロ距離でひっつき、シュートを打つどころか前を向いて、ボールを動かすことさえも困難なほどのプレッシャーを与えていました。
さすがのデュラントもリングまでアタックする事は少なく、10センチもの身長差を生かしたプルアップシュートやスリーポイントシュートを中心に得点を重ねていました。仮にリングアタックが成功しても、ブルックロペスが待ち構えているゴールしたでは簡単にシュートを決めることはできないため、プルアップの選択が増えていたのもあると思います。
ボックススコアだけを見ればデュラントは大量の得点をしていますが、PJ・タッカーは今この世に存在するできる限りの方法を使ってデュラントを苦しめていました。
シリーズの勝敗を決した第7戦、ケビン・デュラントの逆転をかけたラストショットは大きくショートしました。その前後のプレーを見ても、顔からわかるほどにデュラントは疲れきっていました。スコアリングを助けるハーデン、カイリー両者の怪我、欠場からデュラントの負担は相当なものでした。タッカーのディフェンスはそんなデュラントから体力を奪い続け、最後の最後、シュートを外させるに至りました。

PJタッカーMVP論

そんなデュラントを苦しめたタッカーをなぜ僕がファイナルMVPにしてあげたいのか、解説します。
正直、ビッグスリーの元気な熱は完全に優勝候補だったと思います。優勝候補筆頭でした。そんなネッツとカンファレンスセミファイナルで当たったバックス。実質このシリーズがNBAファイナルと言っても過言ではないほどの激戦となりました。
ハーデン、カイリーは怪我に苦しみましたが、デュランとはほぼ万全な状態でした。つまり、デュラントをどうにかすることがバックスの鍵だったのです。そのデュラントにずっとマッチアップしていたのはPJ・タッカーです。なので、タッカーをMVPにしてあげたいと言うすごく簡単なお話です(笑)
また、タッカーは苦労人で、年齢的にもチャンスは残り少ないのでシンプルにNBAチャンピオンになってほしいと言う僕の願望も込められています(笑)
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NBAプレーオフも両カンファレンス、ファイナルまで進み、残り短くはなっていますがまだまだ面白い試合が盛りだくさんだと思います。こんな世の中でNBAが見れていることに感謝し、1試合1試合精一杯楽しみましょう!

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