バイセクシャルのわたしがnoteをかく理由

皆さんがnoteを書く理由は、何ですか?

自分の話をたくさんの人に見てもらう為、なら、毎日更新とかすれば良いと思いつつ、はるかぜは感動的な程気まぐれなのと、加えて遅筆なので、ついついこんな調子になってしまいます。

でも、言い訳じみているようだけれど、わたしのnoteのモチベーションの根底は、実はそういうところにないというのが一番の理由だったりします。今日はそんなお話をしたいと思います。




自分がセクシャルマイノリティじゃないか?バイセクシャルじゃないか?と思い始めた頃、わたしはとっても悩みました。

自分で自分が何者なのか、よくわからない。

自分の性愛について、恋愛について、自分がどう感じて、どう思っているのかが、自分でもよく分からない。

恋愛対象からしてぐちゃぐちゃなので、そもそも多くの異性に意識が向いていかない。同性に意識を向けるには、まだ心が追いついていかない。

その上、「異性からの目線」というものを全く意識しないまま、中高時代を過ごしてしまった様々な弊害もあって、はるかぜは、入学当初の2年くらいは、異性モテからは本当に縁遠いところにいました。(今はかなーり改善された)



周りの同級生や後輩達が次々とカップルになり、色んな経験を当たり前の様に積んでいく。

そんな中で、私はそもそもの準備段階からして、つまづいている。誰でもいいなんて思えないし、そもそも選んでももらえない分際で何を。

みんなが当たり前の様にこなしている「お付き合い」とやらを、どうして私は1ミリだってまともに出来ないんだろう。

自分で自分がすごく嫌になりました。


好きになった相手とは、異性も同性も上手くいかなくて、そもそも恋愛対象としてちゃんと好きなのかも、自分で掴めない。

どっちも好きってどういうこと?そもそも同時並行で片想い2つ抱えてるのヤバすぎない????

どっちも本当は好きじゃないんじゃない、、、?



そうやって、ぐちゃぐちゃになってみじめに泣いていたわたしが、すがるように救いを求めたのが、LGBTの人たちのブログや、SNSの投稿や、知恵袋でした。


どうやって自分がセクシャルマイノリティだと気がついたのか。どんな片想いをしてきたのか。どんな失恋をしたのか。どんな風にコミュニティに足を踏み入れたのか。どうやって恋人と出会って、どう過ごしているのか。

その時々で、どう感じ、どう思っていたか。

そこには、現実社会で「言わないできた」思いの数々が、吐き出すように綴られていました。



セクシャルマイノリティが、現実社会で、実際の友人や知り合い、家族に対して、洗い払いこれまでの人生の恋バナをするのは、とてもハードルが高いように思います。

実際、今でも私の恋愛遍歴をきちんと全て知っている人というのは、どんなに仲が良くても、誰もいません。大抵は、異性の部分は話してるけど、同性の部分は話さないか、濁すか、異性に置き換えて話すか、ということをごくごく自然にしています。家族には、異性同性含めて何も言っていません。

恋愛の悩み相談は、同じような体験を皆がしているから。誰かが通った思いだから。みんなに心当たりが、明確に想像して、描けるサンプルがあるから。だから恋バナは色んなところで盛り上がるのだと思います。


セクシャルマイノリティには、そういう理解者や、経験者が、身近に見えることがほとんどありません。

「同性相手にこんな思いをして辛い」「でもこういうところが好きなんだよね」「これはどういう風に思われてるんだろう」「この先どうしたら上手くいくと思う?」

こうした話を、無邪気に問いかける相手を、自分のそれまで生きてきたコミュニティの中で捜すことは、本当に難しい。

話したら引かれるんじゃないか。面白半分に言いふらされたらどうしよう。本人に伝わって、気持ち悪いと思われ嫌われたらどうしよう。何より、自分でもよく分かってないことを、適切な言葉にして、相手に誤解なく伝えられる?


その悩みを昇華する方法を、一生懸命にネットで探していた私は、自分と同じような悩みを抱えた先人達の綴った文章の数々に、とても救われました。

読めば読むほど、同じような悩みを抱えて、それを乗り越えた人達がいることが分かって、本当に安心したのを覚えています。

それと同時に、やっぱり少ないな、とも思いました。ぱっと捜せる範囲のものは、あらかたすぐに読み終えることが出来ました。バイセクシャルというジャンルは、LGBTの中でもかなりひっそりと暮らしていがちなことにも気がつきました。


私がバイセクシャルとして、どういう風に気がつき、感じ、過ごしてきたか。

ひとつのバイセクシャルのサンプルとして、ある日、ぐちゃぐちゃになって泣いていたあの日のわたしのような、悩める誰かの目に止まれば。

2年後でも4年後でも、ああ、こんなバイセクシャルの人もいるんだな、と思ってもらえたら。

そのひとつひとつのサンプルが、どれだけ心を楽にしてくれるかを、身を持って知っているから。

何かの巡り合わせでわたしのnoteに辿り着いてくれた誰かが、一人でもそんな風に思ってくれたら、本望です。



















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