308.時間に抗っても勝てるはずがないのに
時間を最大限使い切りたい、やることを全て終わらせたいと感じている人へ。
まさに僕なのですが。
さて、仕事というものはどういうものか、尽きることはありません。
どこからそんなに湧いてくる? という思いと、なぜこんなにも時間がかかる? という思いと対峙しながら、毎日毎日自分の仕事に精魂込めて取り組んでいるように感じます。
これが落ち着いたら。
あれが終わったら。
一区切りついたら。
そろそろ皆さんもお気付きでしょう。
そんな時は、永遠に来ないことを。
なぜ時間に応じて仕事は膨張するのか
パーキンソンの法則という法則はご存知でしょうか。
経済界の言葉のようですが、全ての人に当てはまるであろう法則です。
つまり、仕事が増えようが減ろうが与えられた時間に応じて膨張するので、結局は大きく変わらないのです。
時間内にやりたいと思っていたことが終わらないという現象は、元々最小限最低限のラインの仕事量を仕事と捉えているから。
本当に全て終わらないと命を奪うと脅されていれば、もしかしたら今よりも必死にたくさんやりたいことをやり切るのではないでしょうか?
ただそうは言っても、フルスロットルで全ての時間を過ごすことができないのもまた、人間の特性であり限界のような気もします。
もしそんな人がいればきっと怪物です。
偉人と呼ばれる人たちは全ての自分の時間をフルスロットルで進めていたかもしれませんね。
我々は、常に時間と戦っています。
時間内に仕事は終わらせたいし、やりたいことは完遂させたい。
そのために大切なことは、僕は「その戦いから降りる」ということだと感じています。
時間との戦いを諦める
パーキンソンの法則がある限り、我々に潤沢な時間となぜか早く終わる仕事は存在し得ないのです。
そうするともう、時間との戦い自体が不毛のようにも思えます。
そこで、目的を考えました。
仕事を終わらせることが、本当の目的なのでしょうか。
やりたいことを全部やることが人生の目的なのでしょうか。
それら「やること」を通じて、何を与えるかや何を発信、表現するか、目標ではなく目的はまだ他にあるのではないでしょうか。
時間と戦うのをやめるのです。
それはきっと、自分の本来の目的を思い出させてくれるはずですから。
効率的や生産的なことも大切だけれども
効率的に過ごす、生産的に過ごす、とても大切な考えであり取り組みだと思います。
時間との戦いをやめたとて、別に仕事が減っているわけでも時間が増えているわけでもありません。
最も大切なことは、効率や生産の前に「優先順位」です。
効率や生産は確かに、優先順位に大きく影響するでしょう。
しかし時には、そうでない道や選択肢を選ぶことも必要になってきます。
優先順位なのです。
予定は重なります。
大切なときに他の大切なことが重なります。
これは、と譲れないものだってあるはずです。
だからこそ、優先順位が未来を創ると考えています。
なんであれ、優先したものの未来が創られるのです。
これはどれぐらい効率的か生産的かという指標はなく、自分にとってどれほど優先すべき事項であるか、なので非常に主観的な判断基準になります。
時間内に全てを終わらせることは、目標やTODOでしかないので、その先に達成したいことのために今を選択すればいい。
実は、本当に大切ではないことに手をつけているときだってあるかもしれません。
今じゃなくてもいいことを、効率や生産や感情を優先して取り掛かっているかもしれません。
目的に対しての優先順位です。
何度もブレそうになりますが、僕も毎回立て直すよう意識しています。
時間も仕事も、敵ではなく人生をもっと良くしてくれる味方なのですから。
戦うのなら共に戦い、本当の優先順位を大切にしてみてはいかがでしょうか。
自戒自戒。
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