年収について思うこと
ある人の年収が1,000万と聞いたら「すごいなー」と思うけど「うらやましい」とは思わない。年収が高いからと言って自分が理想とする働き方であるとは限らないからだ。
私の今の年収は400万円台だが、来年度は賞与が満額支給され、昇給もあるため年収は500万円をこえるだろう。
統計では首都圏に住む同年代の中では平均よりも収入が多いとされ、実際に何不自由なく暮らせているので気分は悪くない。
というより、就活から逃げたり早期退職する中で自分なりの人生を模索し続けもがいた結果、納得できる条件で働くことができていると思う。
同年代で私なんかより多く稼いでいる人はたくさんいるけど、うらやましいと感じない理由は私の現在の働き方が自分の理想に比較的近いものだからだ。
実働7時間
時差出勤の状況にもよるが、9時に出社すれば17時に退勤できる。
仮に1時間残業して実働8時間としても残業代として支給される。
固定残業代制ではない
フルリモートで働いていた時は固定残業代制だった。
新人かつ特別なスキルのなかった私はほぼ定時で上がっていたため、固定残業代制の恐ろしさを味わうことなく、むしろメリットしかなかったが、味わう前に転職して良かった。
時差出勤とテレワーク
業務都合になるので好き放題使えるわけではないけど、コロナが落ち着いた現在でも制度として存在し、当たり前のように使える環境はありがたい。
この他にも業務以外の細かい部分で働きやすい(精神的な負担につながらない)と感じるものがあり、今までの職場と比較すると収入面と精神面のバランスが取れている。
理想の働き方
私の理想の働き方は「収入面と精神面のバランスの確保」だ。
転職活動で現職よりも見込み収入が高そうな職場にありがたいことに内定をいただいた。
でもそこは希望の実働時間よりは長く、残業も比較的多く、従業員同士の交流も多そうな印象だった。
私はこれまでの2社で自分が苦手なことやどんなことが精神的に負担に感じていたかを分析し、優先順位をつけ、いくら年収が高くても肉体的、精神的に負担がかかることは私の人生にとって致命的だと判断し、内定を辞退した。
もし私が家庭を持っていたらまた違った決断もあったかもしれない。
でも今の自分は独身で、失うものは特にないため、自分が納得できる条件の職場に転職できるよう時間をかけて転職活動を行った。
年収=ステータスとは限らない
お金をどの程度稼ぎたいかはその人のライフプランによるものだ。
言いたいことはほとんどこの記事の後半部分で綴っている。
人にはそれぞれの目標があり、やりたいことやできることが異なるため、自分がどういう人生にしたいかをもとに自分で評価すべきーーー。
よくドラマとかで妻が夫に「家族と仕事どっちが大事なのよ!」と訴えているシーンがあるけど、プライベートの時間を大事にすれば残業時間が少なくその分年収も低くなるし、家計が苦しければ家族の時間よりも仕事を優先しなければいけない状況もあるだろう。
昔は、年収が高い人は無条件で「自分よりもすごい人」と思っていたけど、今は思わない。
「月100時間残業すれば追い付くだろうけどしたくないしなぁ…」くらいに思っている。
現在の私は役職手当の出ない役職持ちであるため、働いた分だけ残業代がもらえている。いつかは出世の話があるかもしれないけど、中間管理職の大変さは私に耐えられる気がしないので正直言って出世はしたくない。
人に指示を出したり決定権が求められる役割ではなく、誰かをサポートし続ける役割の方が私は向いていると思う。
今は出世をしたくない若手社員が増えているそうで、私なんかよりよっぽど優秀で仕事のできる人でも出世を拒む人もいると思う。
そういう点でも、年収=ステータスとは限らないのではないか。
「会社のために」ではなく「自分のために」働く時代において、年収は昔ほど絶対的な指標ではないのではないかと思うようになった。
最後までご覧いただき誠にありがとうございました。
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