職場のコミュニケーションも時代とともに...
全員で一丸に!!
スポーツのチームや、学校のクラス行事で、そんな言葉をよく聞きました。職場(会社)でも、昔はよくつかわれた言葉です。
「全員で一丸に」「コミュニケーションは大切」「自分の仕事だけでなく他の人の仕事もよく見て」「気遣いできる人になりましょう」「お互いに指摘しあってよくしていこう」...
これらの言葉が、目標としているところは、とても素晴らしいことばかりです。どれも、大切なことを言い表しています。
ただ、ちょっと本来目指したことと、違う方向に成長してしまったように思います。
これらの言葉が職場でよく使われるようになった時代から、何十年かが経過し、手段と目的とか、目指していた理想と現実への適用とか、そういうものが長い時間をかけて劣化しているような気がします。
若い人からすれば、「古い」「昭和」といったひとことで、切り捨てられてしまうタイプの言葉になってしまったように思います。(私は、何かというと、自分たちの気に入らないものを「昭和」と言って片付けてしまう思考停止みたいな風潮も、あまり好きでは無いのですが...)
仕事をする場所でのコミュニケーションは、納期や連絡事項に齟齬が無いとか、報告や相談とか、リスクへの備えができているかとか、トラブルほど早めに連絡するとか、そういうことを適切にやりとりすることを指しており、とても大切なことだと思っています。
うまく機能しているなら、いい。
悪い例を話します。
「コミュニケーション」という名のもとに雑談や噂話を延々する人たちがいます。
「全員一丸」というのも、本来は目標を共有して同じ方向に進むということであったはずが、共通の敵や、いじめの対象、スケープゴートを作ることで一体感を生むような状態になったりします。
「自分の仕事だけでなく」「気遣いできる」「お互いに指摘」なども、本来目指していることとは異なり、自分のことも十分にできない人が、他人のあら探しをするようになったりします。
こういった悪い例は、時間の経過とともに、せっかくの言葉たちが、本来目指したことと、違う方向に成長してしまった結果だと考えています。
仕事の現場で、個々の能力が高まり、洗練されたコミュニケーションが成立していれば、このようなことにはなりません。
ひとりひとりが、独立性を持って、自分自身の仕事に責任を持ち、プロ意識を持って行動するようになると、他人のテリトリーに口出ししたり、誰かの噂話や、共通の敵を作って一体感を生むような暇もなければ必要もなくなります。
個の技量を高め、仕事としてかかわる他メンバーと共有すべきことは適切に共有し、スケジュールを合わせたり、アドバイスやコーチングを受けたり得たりしながら、実務を積み上げていく。
そういう組織において、もはや「全員一丸」に代表される、冒頭で並べたような言葉たちは、もはや似つかわしくありません。
個のレベルアップやアップデートが組織の成果に反映され、評価にもつながる。自分の働く組織は、そんな組織を目指したいと思っています。
うーん、何かいいネーミングは無いかなぁ...
ネーミングは思いつきませんが、とにかく、時代に合った働き方、時代に合った組織、時代に合った関わり方を、これからも模索しきたいと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。kindleでもいろいろ書いていますので、ぜひ、お読みください!!
コミュニケーションが苦手という方もあるかと思います。実は、私も、どちらかというと苦手な方です。以下のkindleも、何かのご参考になればと思います。よろしければ、ぜひ。