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太陽の唄

目を焼くほどに眩しい太陽が
溢れんばかりの光をそこかしこに振りまいて、
ぐんぐんと確かな速度で昇ってくるのを見た日には
ああ、生きていると
生かされていると
感じないわけにはいかないのです

あの太陽が現前に、
人が作り上げたこの世界に、ひょいとたち現れてくるのは
この世の誰が働きかけたからでもないとおもうと、無性に心が騒ぐのです
思い通りにならない世界に、一つの安寧をもたらすのです

ひらけた視野のほんの一点から
世界を照らす太陽を
何も妨げることのない
地平線いっぱいに続く広いこの空を、
みずみずしく透き通った水色と橙の
どんな絵の具でも描けないような色に染め上げていく太陽を

わたしは信じて
今日もひたすら
生きようとおもうのです


去年のセンター試験の次の日。
ホテルの部屋の窓から。
太陽が昇ってくるのを見ながら書きました。

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