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キラキラアイドル「M!LK」にハマり、「推す」について改めて感じたこと


ライブには魔物がいる。人生を豊かにしてくれるタイプの魔物が。


ジャニーズ生まれジャニーズ育ち、LDH在住のオタクが、ここへ来て突然M!LKミルクというEBiDAN所属のアイドルグループに転がり落ちてしまった。

EBiDAN(エビダン)は、スターダストプロモーションに所属する新人・若手男性俳優・タレントで構成されたアーティスト集団、演劇集団。

初心者すぎてWikipediaを頼らせてもらった


遡ること2週間前。
GWで帰省していた私は、友人の付き添いでM!LKのライブに行った。あくまで付き添い。彼らの曲は1曲も知らない。メンバーも、推している友人から度々名前を聞く佐野勇斗さのはやとくんしか知らない。かろうじてバスの中で最新曲を数曲聴き、5人いるメンバーの名前を把握した程度。男性グループのライブはジャニーズとLDHしか経験がない。そのときの私にあったのは未知の界隈への興味だけだった。Apple MUSICにダウンロードした数曲に好きだなと感じたものはいくつかあったけれど、ライブが終わって時が経てば、そっとライブラリから消すだろうと思っていたくらいだ。


ま、そこで出逢ってしまったんですよね。推し(になるかもしれない人)に。


ライブに行ってからというもの、気が狂ったようにM!LKを探した。
まずは曲を全曲ダウンロードする。
次にYouTubeに載っているMVを全作品視聴する。
次に推し(になりかけている人)やグループのInstagramをはじめとするSNSを最初の投稿まで遡る。この辺で頭を抱える。無理、かっこい……。
M!LKはYouTubeで定期的に動画を更新しており、その膨大な数のおそらく半分ほどは観た。
iPhoneのユーザ辞書に「M!LK」を登録した。
仕事が始まってからの運転中は、言わずもがなM!LKをずっと聴く。営業先の門番さんと挨拶するため窓を開け、外にトンチキソングが爆音で流れ出したときは焦ってなぜかブレーキを踏んだ。

付き添いでライブに行った2日後、気付いたら【ファンクラブ入会完了のお知らせ】という件名のメールがきていた。このきらめきを享受するにはお金を払わねば……と思った。オタク、感謝の意を財布で示しがち。
9日後には一般再発売のチケットをもぎ取り再びライブへ行った。曲を把握してから行くと楽しさ倍増だった。当たり前だ。推し(と認めざるを得ない人)は、このたび晴れて「推し」となった。おめでとう私。

起きる、仕事行く、M!LK聴く、帰る、M!LK観る、やばい寝なきゃ、という1日。
おかげさまで、連載する! と意気込んでいた毎週更新のnoteは曜日感覚を失って書くのを忘れ、後から内容を詰めるつもりで2行だけメモしたnoteを朝7時に誤爆するなどした。ライブに行った日からネジが5本ほど抜けている。自分で決めたことを途切れさせたのは情けないけれど、まぁ、うん、楽しい。生きてるって感じする。

この、何かにハマりかけのときの、一種の中毒状態のような感覚は心底不思議だなと思う。細胞が推しの摂取を求め、次々と再生ボタンに指を当てる。仕事でも義務でもないのに、「見なければ」みたいな気持ちになる。一挙手一投足すべてがかっこいい。パフォーマンスは身体の末端ミリ単位まで美しい。口を横にイーッと開いて笑う顔はため息が出るほどかわいい。スベった姿さえも愛おしい。もうここまで来れば推しの魔法だ。幸せの連鎖。そうして推しの新たな姿を求め、また夜が明ける。



嬉しい楽しい半狂乱の2週間を過ごして、感じたことが2つある。

4年ほど、私はずっとLDHの沼に浸っている。久しぶりにTHE アイドルソングを溺れるほど聴いている私は、それぞれの良さを実感できたことが嬉しかった。これが一つ目。

M!LKの曲、めちゃくちゃ楽しい。
聴いただけでキラキラ笑顔で踊っている姿が想像できる明るい世界観や、真顔で聴くのが難しいトンチキソングが、心をほぐしてくれる。振付とか何も知らないのに勝手に身体が踊り出す。もちろん、真面目なバラードも熱いメッセージソングもある。

アーティストの猛々しいパフォーマンスからしか得られない興奮があれば、王道J-POPアイドルの星がはじけるような身のこなしからしか得られないときめきがある。それでしか得られない感情がある

捻りの効いた音楽の考察を深めて痺れたい日もあるし、流れるような英詞にうっとりしたい日もあるし、かっこいいラップにクラクラしたい日もあるし、言ってしまえばありきたりな日本語の歌詞に、まっすぐに元気をもらいたい日もある。歌詞の意味なんて考えるのが野暮なトンチキソングで力を抜きたい日だってある。世界が広がるって楽しい。「好き」が増えるのは嬉しい。「推しの数は幸せの数」とはよく言ったものだ。文科省は教科書の1行目にこれを記載させた方がいい。


二つ目。
推しとの出逢いとは、タイミングが全てなのかもしれない、ということ。全てと言ってももちろん、推しのもつ輝きや魅力ありきの話ではあるが。

LDHの推しは、新しい推しができようと変わらず大好きだ。苦しいほどに好きだ。ただ私は最近、とてつもなく現場(=ライブ)に飢えていた。喉から手が出るほど求めていた。実際出てたかもしれん。だってバリちゃんの単独ライブ、去年の12月が最後よ! 半年! 無理! 干からびる!

そんな状態だったからこそ、私は付き添い程度のモチベーションでも興味が湧き、7000円のチケットを買ったのだと思う。結果、M!LKのキラキラ感、M!LKの音楽の楽しさ、推しとなった彼の繊細な美しさに心を根こそぎ奪われてしまい、頭のネジが抜けた2週間を過ごし、今こんなnoteを書いている。

そしてなんとも怖いことに、M!LKのライブに行った数日後、LDHの推しが8月から半年間タイへ行くと発表された。今年も単独ライブにたくさん通う気満々だった私は、この発表をまだちゃんと処理しきれていない。だから今少しだけ距離を置いている。そこで思ったのだ。神様、これを見越してM!LKに出逢わせてくれたん?

M!LKを知らないままだったら、きっと私はアホみたいに落ち込んでいたし、モヤモヤしていた。正直に言えば見て見ぬ振りできない感情もある。けれど、すでに新しい推しの魔法にかかっているから心の平穏を保ち、楽しく日常を送れている。大袈裟だと思われるかもしれないけど本当なのだ。推しという存在はあまりにも大きい。

なんというか、巡りあわせってすごいなぁとしみじみ感じた。彼らに巡り会えた幸運を嬉しく思う。



M!LKの皆さん、このタイミングで私の目の前に現れてくれて本当にありがとう。ライブに誘ってくれた友人もありがとう。5人に出逢えてよかった。
今、M!LKのおかげで毎日楽しいです。毎日動画見て爆笑してます。早くも次のライブに行きたい。まだまだ観るものありすぎて楽しい! これからよろしくお願いします。

夢中になれるものがあるって幸せ!




🔻M!LKの好きな曲について🔻


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