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小学校の先生を辞めた話と、これからの僕の学びの話。

これまでの道のり

2022年3月31日をもって小学校教員という仕事を一旦、終えました。
6年前、僕が先生になったのは、一人ひとりの変容に長期的に関わりたいという理由からでした。

僕のそもそものキャリアは自分達でNPO法人EN Lab.を設立したことから始まります。そこでは、様々な組織(企業、行政、市民団体、学生団体、大学等)にファシリテーターやグラフィッカーとして介入し、関係性を築いてプロジェクトを進めることが仕事でした。

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そこで、関わった人たちや僕自身が変容していくことに達成感を覚えて、ここに人生の学びの軸を置きたいと思ったことを強く覚えています。

しかし、1点だけ問題がありました。それは、プロジェクトの期間しかその人たちに関われないということです。

だから、「その人の中にある力が、その人らしく伸びていくこと(変容していくこと)に長期的に関わりたい」と思ったのです。それは自然に生まれた学びへの欲求でした。

教師としての思い

そこから、長期的な人の変容に関われる小学校教師を目指し、NPO法人での活動と並行して、大学院で学び、学部生に混じり、免許取得に努めました。

教師として、人の変容を実現していくために、大切にしてきたことは、
1人ひとりを理解すること
そして、理解し合える関係性を作っていくこと
この2つです。

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(↑ 僕自身の学びの系譜。2021年の夏に描いたもの。 )

勤務して最初の3年間は、子どもたちとこの2つができるように授業や学級経営で取り組んできた期間でした。

残りの3年間は、これは子どもたちとだけではなく、職員室でも取り組むべきことだと痛感し、
目の前の現象だけではなく、目の前にあらわれないことを見ることに注力してきました。

それはまるで、地中に張り巡らされている菌糸をそっと掘り起こして、丁寧に見ていくような時間でした。


だからこそ、この6年間で実感を伴った実践として、内省を支え繋がりを見出すリフレクション、個々の学びにじっくり関われる作家の時間、子どもたちや先生方へのインタビュー、それを伝える学級通信が残ったんだと思います。

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当時は、取り組んでみたい、自分と相性が良さそう、自分の強みを活かせそうと思って取り組んでいたものが、終わってみると人と人との関係性やその人たちが生きる人生の物語など、当時の自分には見えていなかったものを見るためにつながっていました

これからの学びの話

様々なタイミングが重なったことも大きいのですが、6年を経て、やっと教師としての哲学を掴めてきたかなと思う中で、教職を離れるのは寂しさでいっぱいです。

決めたからには、今の自分に必要な学びである「見えないものを見るためにはどうしたらいいか」「組織の文化が発酵していくためにはどうしたらいいか?」の探究を進めていこうと思います。

なので、キーワードは、教育人類学、組織心理学、ポジティブデビアンス、発酵、コンスタレーション、フラクタル、聞く力、あたりかなと感じています。これらを手がかりに探究の旅を進めます。

学校がさらによりよいものに変化していくために、自分自身がじっくり変化していく期間と位置づけ、旅を進めたいと思います。まだ見ぬ景色が生まれることを信じて、これからの学び、出会いを楽しんでいきます。

そして、学びを深めてまた学校に戻ってきます!


そんな、探究の旅の一歩として、学校を支える先生たちのサポートに取り組むために「かたりすと」を法人化し、その理事に高野 雅子、木村 彰宏とともに就任しました。
僕自身は、学校の中で組織をよりよくしようと奮闘されている先生たちにインタビューをして、記事として届けるということをメインに取り組んでいきます。

どのようなメディアに育っていくかまだまだ余白がありますが、みなさんと共に育てていけたらいいなと思っています。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

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以下、代表の高野より
2022年2月22日付で非営利型の一般社団法人「かたりすと」を設立しました
記事に詳細を書いたのでぜひ読んでください!
https://catalyst-for-edu.org/news-0325/
一部抜粋++++++++
引き続き、日本の教育が目指していること(教育の目的・目標、制度、学習指導要領、中央教育審議会答申など)、子どもたちや学校に起きている問題、現役の教職員の声などを発信します。それらの情報から自ら課題設定をし、課題解決やビジョン実現のために教職を手段として選択する人を増やしていきたいと考えています。
そして、情報発信と並行し、現状の苦しい状況を学校の中から改善する体力をつけるための教職員向け研修・伴走プログラムの設計や、子どもの声を吸い上げる仕組み作り、他団体や地域との協働による現場サポートを中期的に築き、学校の土台づくり目指します。
それらの過程で築かれた知見を発信することで、事業の循環を行います。

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これまでは手弁当でゆるやかに活動を行ってきましたが、今後はビジョン実現に向け、まずは安定的な記事の発信と充実を目指します。その後、上記事業を展開していく予定です。
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★これまでの取り組み

https://catalyst-for-edu.org/news-0325/

★寄付のお願い

https://congrant.com/credit/form?project_id=4417

また、法人設立記念とし、新コンテンツや企画のお知らせもしていきますので、引き続きよろしくお願いいたします!


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