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校正・校閲がテーマの書籍

仕事柄気になる校正や校閲がテーマの書籍。
今回はこれまで読んだ中から、もう一度読みたい3冊をまとめました。


校閲ガール

宮木あや子さんの「校閲ガール」シリーズは、メディア化もされたことで、校閲という仕事の存在を世の中に知らしめることに貢献した作品ではないでしょうか?

ファッション誌を愛する主人公としては不本意な配属である校閲部。
抜群の記憶力と気になることを追求する粘り強さで、結構良い仕事をしています。
軽快なお仕事小説らしく、仕事に恋に邁進。
やりたい仕事以外でも実は天職があるかもしれないと思える作品です。

ファッション誌の編集者になるはずだったのに、どうして私が校閲に!?

憧れのファッション雑誌の編集者を夢見て、根性と気合と雑誌への愛で、 激戦の出版社の入社試験を突破し 総合出版社・景凡社に就職した河野悦子(こうの・えつこ)。
しかし、「名前がそれっぽい」という理由で(!?)、悦子が配属されたのは校閲部だった。

入社して2年目、苦手な文芸書の校閲原稿に向かい合う日々。 「こんなところ早く抜け出してやる」とばかりに口が悪い演技をしているが、 段々自分の本性がナマイキな女子であるような錯覚に陥ってくる毎日だ。
そして悦子が担当する原稿や周囲ではたびたび、ちょっとしたトラブルが巻き起こり……!?

読んでスッキリ、元気になる! 最強のワーキングガールズエンタメ☆

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くらべて、けみして 校閲部の九重さん

こいし ゆうかさんの『くらべて、けみして 校閲部の九重さん』も校閲者が主人公の作品。
こちらも編集志望なのに校閲部に配属された新人さんと先輩校閲者の九重さんの視点で校閲あるあるが紹介されています。

「小説のゲラと対峙して言葉や表現について葛藤するのは――いつまでも読み継がれる本を作るため…!」
誤りを正すだけではなく、時代背景や矛盾がないかを確認する校閲。
漫画形式なので、気軽に読める一冊です。

文芸界震撼!至宝の校閲秘話から生まれた変態的情熱溢れるお仕事コミック!
普段ほめられることはなく、陽の当たることのない縁の下の力持ち――それが校閲。ひとつの言葉、ひとつの表現にこだわる日本語のプロとして本作りに欠かせない校閲者たちは、個性豊かな文芸作品とどう向き合っているのか? 文芸版元だからこそ知り得た作家とのエピソードや秘蔵の校閲あるあるを楽しめる校閲者の日常物語!

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舟を編む

三浦しおんさんの本屋大賞受賞作。
こちらの『舟を編む』も多数メディア化された作品なので、普段読書をする習慣のなくとも知っているという方がいるかもしれません。
直接の校正・校閲の仕事がメインではなく、主人公は辞書の編集者ですが、用語の正確性を追求するという意味では、近接した内容です。

この文脈の場合には、この対象者に正確に伝えるためには、いずれの単語がよりふさわしいか?という確認時に悩む感覚に親近感を覚えました。

一冊の中で流れている時間が予想外な長く、登場人物たちの半生を追跡するような気持ちに。
人生を賭けることのできる仕事に出会ってしまった方々の物語は、なんとなく今の仕事で良いのか迷う瞬間にもおすすめです。

出版社の営業部員・馬締光也は、言葉への鋭いセンスを買われ、辞書編集部に引き抜かれた。新しい辞書『大渡海』の完成に向け、彼と編集部の面々の長い長い旅が始まる。定年間近のベテラン編集者。日本語研究に人生を捧げる老学者。辞書作りに情熱を持ち始める同僚たち。そして馬締がついに出会った運命の女性。不器用な人々の思いが胸を打つ本屋大賞受賞作!

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