【詩】どっち

投げ出したくなる

石が転がる舗装されてない

がたがたの道とも呼べない場所を

裸足のまま歩いてきた

いつか何かいいことが

痛すぎる足の裏

いっそのこと

他人の車で行けばいい

盗んだところで

使ってしまえば自分のもの

法を犯すのは悪いこと

だれでも知ってる標語のようなもの

車を盗むのは悪いこと

裏金を自由に使い厚顔無恥でも

バレなきゃ構わない

それは悪いことじゃないのかね

悪いことの線引きがわからない

靴が買えないから裸足になる

裸足だと足の裏が血だらけになるから

車を盗む

悪いことだと断罪するのは簡単だけど

大きな何かが抜け落ちてる

裏金で豪遊するのは俺のしてることより

大したことじゃない訳じゃないだろ

法の抜け穴並べて

あんたたちは私腹を肥やすために

法律さえ破っても平気な顔でいる

どっちが悪いんだろうね

俺たちにはいつかいいことがあるのかね