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【詩】にんげん


暗い小道で膝を抱える

冬の寒さは手足を凍らし
薄曇りの空を見せる

闇はある
光もある

頭の中にある常識など
感情を超えることは出来ない


左手には数え切れない
闇が乗る
右手には何が乗っているのか
見えはしない


私はそんなあなたの隣にいる


左手にある闇を
私の手で覆い隠し
右手に光の束を置く


いいことばかりを言う
いいことばかり聞く


心に響かないと思っても


私はそれを責めはしない


私はそれを知りながら隣にいる


不甲斐ない自分を嘆いている
そんなあなたに
花吹雪を見せてあげたい


人間なんてそんなもの
きれいごとだけなら息苦しい


人間らしい悩みを持って
思い苦しみながら
空を見上げる


私はそんなあなたが大好きだ


みんな悩んでいる


みんな迷っている

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