見出し画像

【詩】意識外の衝動

感覚は凪
肌で感じる空気は優しい


だと言うのに


脱兎のごとく
雷が地を襲うような
激しい金属音が
耳の奥を突き抜ける


爆発は止めることが出来ず
指を鳴らした後には
四方八方が粉々になる


遠いところで

なぜ
どうして
やめろ

脳を揺らすように
耳の中に雑音となって
入ってくる


振り上げた拳はすでに
下ろされていて
周りは煙だけが静かに
上がっている


目を閉じ頭の中のスイッチを入れ
一つ大きく息を吸った後に
目を開ける


まただ


凪の時はスイッチは切られることなく
人が人であるように俺はそこにいる


許せない
ありえない
F*ck


五感がそれを感じた瞬間
感覚のブレーカーが
全部落ちる


その後に続く記憶は
羽交い絞めにされ
俺は抑え込まれている


俺はそれをコントロール出来ない
ブレーカーが
落ちるのを止めることは出来ない


全てが終わった後は大波のように
謝罪と懺悔の気持ちが押し寄せる


誰か止めてくれないか


ブレーカーが落ちる前に


ことが起こる前に










書き手としてサポートしていただくと励みになります。サポートしたいと言う優しい方々、心の広い方々よろしくお願いします🎵