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【詩】導かれて

先の見えない森を見ているようで

足をそこで止めてしまう

このまま前に行っていいのだろうか

行けと言われれば

それ以外の選択はない


隣に同じ森を見ている人がいる

じーっと見ながら座り込み

きびすを返す

背中は遠くに行ってしまう

あるべき選択を選ばなかった


わたしは恐怖を押さえて

目を瞑ったり開けたりしながら

前に少しづつ進む

本当にこの道でいいのですかと

空に聞いてみたくなる


彼もわたしも言われたことは一緒

この森に入って進みなさい


漆黒の森に進むのは馬鹿げている

そう思うのはわたしだけではない

踵を返して帰った者の選択が

正しいとしか思えない


それでも何もかも投げ打ってでも

わたしはこの先に行かなければならない

恐怖は常に付きまとうけれど

その先に待っているものがあるから



目を閉じると森の前に戻ってきた

さっきの彼の声が後ろから聞こえる

わたしは間違っていました

怖くても前に進むべきでした



選択は時に一度きりのことがある

彼はきっともうこの先には行けない


わたしは指し示されるところへ

苦痛も厭わずいとわず進む


そこには光り輝くわたしが思う以上の

人生の答えが待っていた


選択は間違っていなかった










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