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【詩】感謝のことばを

終えるのを終わりにしよう

終わりが来る

始まりが来る


水道の蛇口を閉めて

水流が徐々に少量になり

ぽたりぽたりとする


減っていく人の人数を数えず

畑にまいた種が芽吹く数を

数える

私がそうしているのは

あなたがそうしたから


神様になぜと聞いても

答えはない


握っていた手が解ける

終わりはない

胸に手を置く


握力が弱くなり

世界の時が止まったようになる


こうやって時というものは


大変だった日々を数えず

笑顔だった日々をカラーにする

伝わる中心は悲しみではない

波打ち際でただ海を見る

静かな思ひ


いなくなる

いなくならない

見えなくなる

ただ見えなくなる


見守られているように思うのは

見守られている

いつも


あなたがいたら

もっと

ではなく


あなたがいたから

私はこうして

感謝をする



グラスに映る私の顔は笑っている



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