パン屋とカフェは朝が早い
向暑はるは朝が弱い。
平日は社会の圧力に無理やり起こされてしまうけど、
何もなければ正直いつだって寝ていられる。
大学生の頃は、”朝に起こされる”ことなんてなかったから、目覚ましもかけなかったし、1限も取らなかった。
だからと言って寝るのが遅いわけでもなくて、日が回る前に寝たとしても結局朝は起きれないのである。
そんな人間も社会の圧力に慣れてしまったのか、休日の朝早くに目を覚ましてしまった。
二度寝することも出来なかったので、久しぶりに早朝の空気を吸いに外に飛び出してみた。
砂埃の被った自転車に乗って大好きな街に向かった。
普段は人で溢れかえっているこの街も、朝は閑散としていて新鮮な景色を届けてくれた。
開いているのはパン屋とカフェくらい。
向暑はるは寝癖で飛び出したのに、店内にいる店員は既に社会に馴染んでいて整っている。
小さい頃は”パン屋さん”になりたいと短冊に書いたものだけど、どうやら向暑はるは願い事のままで終わりそうである。
せっかくなのでパン屋に寄って大好きなクロワッサンを買ってから、カフェに寄ってコーヒーで一息つくことにした。
早朝にも素敵な日常を見つけた。
暖かくなってきたし、向暑はるは休日の早朝にハマりそうである。
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