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企画力のない私の挑戦:インタビュー100人企画をやろうと思ったわけ

新卒で入った自費出版をメインに取り扱う出版社をスタートに、その後も本作りやモノを書く、という世界をうろうろとしてきた私。情報や、人の思想、意見…そういったものを“自分の知らない誰か”に届けることができる“本”という媒体の持つ力に惹かれ、この業界を切望したにも関わらず、じつは私、出版人として最も大事な素質が欠けていたのです。それが、


発想力とアイディア具現化力(企画力)


なんとまぁこれ、いちばんないとアカンやつです。

両方ともに乏しくて(少なくとも自分ではそう感じていて)たまに「お、これいいかも」なんて切り口は見つかっても、それをどういう風にカタチにするか?売れる書籍の形にしていくかの道筋を立てられない!というありさまでした。

隣で、軽やかに、ぽんぽん企画を通していく先輩、同僚を横目に、上司からは「ほんとうにこの仕事したいの?」と言われたことも!書店さんに企画書を見せるも、「いやぁこれでは売れんやろ~」と苦笑いされることもしょっちゅうでした。(思い出すと胃がキリキリ…)

そんな、”なんちゃって”出版員な私でも、唯一得意で、やっていて苦痛でなくて、さらには上司から褒められること!があったんです。

それが、

・文章の校閲、校正
・著者モノ(著者がいる企画案)の原稿整理
・インタビュー
・取材

スケッチ作文

例えば、著者モノ。
ゼロイチできる人(=著者)であっても、想いがあることと、それを言葉に表現できるかはイコールにならないことが多々。でも、私は”それ”をつかむことは好きでした。この人は、何を大事にしていて、この本で何を伝えたいのか。

言いたいことが〇〇であるなら、この章で伝えるべきことは何なのか。著者の思いを読者に伝えるための伝道師の役割なら、こんな私でもできるかも…なんて思ってたのです。

インタビュー100人企画とは

さて、今回ぶったてた「インタビュー100人企画」。やってみよう!と考えたのは、より多く方のお話を聞き、私自身の、「聴き取るチカラ」をさらに鍛えてゆきたい、と思ったこと。そして、その方の知られざる魅力を、周りの人たちに知ってもらい、人と人とがつながるようなきっかけ作りができたらな、とそんな野望を抱いたことが発端です。でもでも、これは表向き。実は裏テーマがありまして。上記にも書いてように、かつて「企画力がない」と言われた私の、リベンジ、だったりするんです。

「企画力がない」私―…

この烙印が、長らく私のコンプレックスとなっていました。今もそう。何かを思いついても、実行の前に「いやいや、こんな程度の思い付き、すでに誰かがやっている」とか、そうやって言い訳して、ますます「できない私」を頭の中で強固なものにします。

でも、本当は私は気づいてるのですよね。私の一番の問題。もちろん、企画力が、ガンガンにはないのかもしれない。アイディアマンってわけでもないだろうし。けれどね、企画がない~っていう前にさ、「絞りだしたのかい?」ってこと。

インタビュー企画で取り戻したい自信のようなもの

具現化する力あるなし、の前に、具現化するための努力を、私はどれだけしたろうか。アウトプットの前に、インプットが必要だよって、いつも子どもたちに教えている割に。

もし、私がほんとうに企画力がない、のであるならば。人が10本アイディア出すところ、100本の企画案を出せばよかった。そう、私はどこか、行動することから逃げていたのかもしれないと、うすうす、気づいてきたのです。

結果、ほんとうに力及ばずかもしれない。けれどもまずは、“思いつくことやっていこう”そうしてちょっと知らない私に出会っていこう…いま、そんな気持ちになっています。この企画の裏テーマ、私の自己肯定感アップ企画でもあるんです(笑)

100人の人のお話を聞いたのち、いったい何が起こるのか?こうご期待!?

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