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【フィンランド旅行】地元のお家訪問と公衆サウナ、そして帰国

エスポー(ヘルシンキの隣町)に住んでいるという彼女(日本語話者)は、友達の友達にあたり、今回が初対面だったがすぐに打ち解けた。

ヘルシンキのメトロ

メトロとトラムを乗り継いで、彼女の家の近くの自然保護地区へ。
ここは湿地が広がっていて、バードウォッチングが出来るという。

ピクニックのおすすめスポットがあるとのことで、トラムを降りて歩く。
途中、ラズベリーが摘める場所があると教えてくれて、ここでもベリー摘み。

このラズベリーが味が濃くてとっても美味しくて、市販のをもう買えなくなっちゃうくらい。
彼女が美味しそうなのを見繕ってたくさん摘んでくれた

また、ここでは、近くのアアルト大学に通っているという日本人留学生と偶然遭遇。夏のフィンランドは最高だよね!と言いながら、一緒にベリーを摘んで食べたのもいい思い出。

ピクニックスポットに到着し、彼女が家から持ってきてくれたピクニックセットを広げる。

目の前に広がる湿地

彼女手作りのポテトサラダや途中で買ってきたパン、チーズやビールを楽しんだ。

その後、彼女が家に招待してくれることになった。
地元の人の家に行けるなんて、とっても嬉しい。

家までの森の道

歩いて到着したお家は新しくてとっても素敵。
観葉植物がたくさんあって、おばあちゃんの手作りだという立派なラグが壁にかかる。羨ましすぎる、、!

それにしても彼女は大学院生。なぜこんなに素敵で広い家に住めるのか不思議で聞いてみると、学生には国からの補助が出て、実質家賃はほとんど自分で負担していないとのこと。
それなら私もフィンランドで学生したい、、

ちなみに、家賃の相場を聞いてみると、東京よりやや高いくらいのようで、私が東京で住んでいる家賃+αの金額で、私の部屋よりは全然広い部屋に住めるみたい。これまで物価の高さに悩まされていたため、家賃相場は少し意外だった。
あと、ワンルームでも2部屋にしても、家賃がさほど変わらないため、彼女は1人暮らしながらも2部屋を選んだという。
だから、大きなベッドルームもあるんだね。

お部屋でおしゃべりしているうちに、滞在先のKallio地区へ向かう最終バスの時間となり、お別れ。また明日会うことになった。

22時半ごろ。夕焼けを見ながらバスを待つ
23時ごろのバスの車窓から

Kallioに着いた時には結構あたりは暗くなってきて、フィンランドで過ごす最後の夜にして初めて、ここまで暗い空を眺めることが出来た。

これで23時半


翌朝。フィンランド最終日の天気はあいにくの雨。
今日は、17時頃の便で日本に帰国予定だが、それまで、サウナに行くことに。

場所は、エスポ―在住の彼女がおすすめしてくれた「ソンパサウナ」。
超ローカルな公衆サウナで、自ら薪を割ってサウナを暖め、自分たちで入る、といったスタイル。まさに市民によって運営されているサウナ。ちなみに無料。
ただし、更衣室もないので、事前の水着着用がおすすめ。

サウナは撮影禁止なので、サウナの並びの白樺林。
こういうところにサウナの小屋がいくつか並んでいる感じ

工事中の道を抜けた、こんなところに?と心配になるような場所にあるが、目の前は海。サウナで体が温まったら、海にダイブできる。

到着すると、すでに地元の人がサウナを楽しんでいた。
全裸の人もいて、日曜日の午前中なのに、お酒を飲みながらサウナを楽しんでいた。シラフの人、たぶんいなかった。
日本語で話していたら、酔っぱらったおじさんが「日本語は綺麗だね。音楽聞いているみたい。」と言ってくれた。ほんとローカルで面白いし、観光客の私たちを温かい目で見守って下さる感じで嬉しかった。

雨の中、近くの森も散歩した。
海の向こうに見える島は、雨の中浮かび上がって見えて幻想的
雨に濡れるルピナスは、雑草の感じで普通に咲いている

サウナを楽しんだらあっという間に時間切れ。
ずっと気になっていた、ヘスバーガー(フィンランドの格安ハンバーガーチェーン店)とスーパーの惣菜お寿司を購入して、私を含む日本帰国組は空港行の電車に乗るため、ヘルシンキ中央駅でお別れ。ありがとう!楽しかった!

中央駅のハスバーガーは大盛況
スーパーのお寿司はサーモンオンリー

ヴァンター空港に着いた。
日本人観光客の多さに驚く。
手荷物を預け、保安検査場を通過。ちなみに手荷物検査は、読取機械の不具合なのか、ほとんとすべての人が引っかかっていて、中々進まなかった。

通過後は、マリメッコやムーミンショップなどの免税店巡り。つい長居したくなってしまう空港だ。
出国審査でスタンプを押してもらった時は、審査官が日本語で「ありがと」と言ってパスポートを返してくれたのも嬉しかったな。

帰りはJALを選択。機内はほとんどが日本人だった。

離陸。さようなら、フィンランド

JALは、行きのフィンエアーと違って、機内食の量も多いし、お酒も無料で飲めた。

オウル上空あたりでドリンクサービスがあった。
まだかろうじて私はフィンランドにいる、と言い聞かせて白ワインを飲む。
機内食
選択肢はこんな感じだった
食後にはアイスやマフィンも出てくる。満腹。

ソフト面のサービスは断然JALが勝るが、座席のタッチパネルやエンターテインメントはフィンエアーの方がやっぱりおしゃれだったなあ。

ノルウェー上空。フィヨルドの地形が見えて感動
北極上空の素晴らしい眺め。最も感動した景色。

その後は、眼下に雪に覆われた北極の大地が続く。
所々に蔵王の御釜みたいな、エメラルドグリーンの湖が見えて、とても美しかった。

なぜこんな色になるのか本当に不思議だ。

2度目の機内食はこんな感じ。

こうしてついに羽田に近づいてきた。
到着前の機内アナウンスによると、東京はまだ梅雨明けしていないそう。そうだ、東京は梅雨だったんだ、、。

アナウンスの通り、羽田に到着した途端、湿気を感じ、フィンランドの快適な気候がすでに懐かしかった。
空港のWifiを入れたら、携帯の時間は一気に日本時間に戻ってしまう。当然だけど悲しい。

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帰宅して、ようやくSIMを入れ替える。
明日から仕事、という現実にどんどん引き戻されつつも、お土産を広げた。

やっぱりフィンランドはかわいいものだらけ

お土産を並べる時間は、また少しフィンランドやエストニアに引き戻される。

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念願のフィンランド旅。
10年前、フィンランドに行ってみたいと思っていた中学生の頃の私。実際は、想像に比べて、ずっとずっと濃い時間だった。

中学生だった私は、社会人になった頃、きっと一緒に旅行する友達なんかいないという、謎の前提があって、一人旅でどう過ごしたいかばかりに想像を膨らませていた。
しかし実際のところ、私がフィンランドに行きたいと言ったら、周りの友人も乗ってくれて、フィンランド在住の友人まで紹介してくれた。それでいて、一人旅もしたい、というわがままも叶えてくれて、私はどちらも堪能できた。

この10年越しの願いを叶えてしまい、達成感より、「私はこれから、何を楽しみに過ごしたらいいのだろう」という不安が先に来てしまう私だが、
だからそ、きっと、10年後も自分が思っているよりも実際は楽しめている自分を期待してもいい気がする。この旅で証明されたように。

いまだにフィンランドの余韻に浸る今だけど、振り返ってばかりいないで、前も見ていけたら。

P.S.今回のフィンランド旅は、実は、事前にやりたいこと100個を書き出していた。次回の記事では、実際どうだったかを振り返り、まとめとしたい。




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