ベートーヴェンを毎日聴く21(2020年1月21日)
『ベートーヴェン/ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ長調op.12-1』を聴いた。
ヴァイオリンが主役に躍り出る兆し
モーツァルトはヴァイオリン・ソナタをたくさん作った。しかし、名前は「ヴァイオリン・ソナタ」であっても実の主役はピアノで、ヴァイオリンはその伴奏という役割であった。
「ヴァイオリン伴奏つきピアノ・ソナタ」という名称が相応しい。
そのモーツァルト時代の作品形態からさらに発展させようとしていたのがベートーヴェン。まだピアノが活躍する場面を多く持たせてはいるが、「ヴァイオリンがかなり前面に出てきたな」と明らかに印象の違いが感じられる。
ベートーヴェンはピアノの達人でもあったので、ピアノにおける音作りも華やかな部分を持っている。
この作品をわたしが聴いていた頃、世界を席捲したコロナウィルスはまだ「中国に広がり始めたかな」という程度であった。
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