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ベートーヴェンを毎日聴く60(2020年2月29日)

『ベートーヴェン/ピアノ三重奏曲 変ホ長調 op.38』を聴いた。

すでに聴いた七重奏曲op.20を、クラリネット+チェロ+ピアノの小型編成の三重奏に仕立て上げたもの。

当時人気を博した七重奏曲は、ベートーヴェン以外の編曲でも多く存在したらしい。

ピアノ三重奏曲は、基本的にヴァイオリン+チェロ+ピアノという編成。クラリネットがヴァイオリンの代わりに入るのは珍しいのかもしれないが、クラリネットの柔らかい音色が加わるのは、なかなかいいと思う。

この作品が献呈されたのは、ベートーヴェンのかかりつけ医師だったヨハン・アダム・シュミット医師。シュミット医師はヴァイオリンを、娘はピアノを弾くので家族で演奏できるように、ということで編曲したらしい。

彼は「ハイリゲンシュタットの遺書」の中にも名前が出てくる人物である。「私が死んだとき、病気についてシュミット医師から説明をするように」と。

耳が悪かったベートーヴェンが信頼を置いていたシュミット医師は、実は眼科が専門であったようなのだが。


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