渇きのサインを見逃さない

こんにちは。薬膳家のひろみです。
近頃、口の渇きが気になっていました。
夏の暑さで、体内で熱が優勢となり身体が渇いていたり、秋の気配と共に訪れる乾燥を身体が敏感に察知していたり、原因は様々です。
いつもより回数を増やしてみた水分補給も、効果をあまり実感できませんでした。そのような時は、潤う食材の出番です。

ナス、トマト、アスパラガス、あさり。
実なり野菜のナスとトマトは身体の熱を取り除いてくれる食材。穏やかに身体をクールダウンしてくれます。クールダウンした身体は熱と水のバランスが整い、渇きから潤いへと変化していきます。

ナスには血流を良くする働きや浮腫みをとる働きが、トマトには口の渇きや暑気あたりを癒す働きもあります。

アスパラガスは、浮腫みの解消や口の渇きを癒す効果が期待できます。また、疲労回復効果が高いアスパラギン酸が豊富に含まれており、暑さで疲れた身体には嬉しい食材です。

あさりには、血を補い精神を安定させる作用があるので、貧血の改善やイライラ、不眠の解消にも有効です。血が豊富にあることで身体の隅々まで栄養が行き渡り、便秘や乾燥肌の改善にも繋がっていきます。

これらの食材をニンニクでじっくり炒めて、酒、水、レモン汁、塩、豆板醤で味を整えました。

豆板醤のピリ辛成分で毛穴が開き、汗がジワっと出てきます。ジワっと汗をかくことで身体に負担をかけることなく熱を放出できるのでとても重宝しています。脾が強くない私は汗を上手にかけないので、ピリ辛食材に大いに助けられています。

今回は口の渇きという異変から考えた一品でした。これからも、季節のうつろいと体調の変化を見逃さないようにしていきたいです。

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