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1)自分のために書こうとおもう

人がどんな人生を送ってきたか興味がある人はどのくらいいるのだろうか。

よほどの何かの成功者だとか芸能人とかじゃない限り、どこにでもいる普通の人の人生をアレコレ聞きたい人もそんなにいないんじゃないかと思う。

私もどこにでもいそうな子育てをしているただの主婦。今は夫の仕事の関係で海外に住んでいる。
少し前まで働いていたが、例のウイルスの影響もあってクビになった。
(もしかしたらウイルスと無関係だったかもしれないが...)

外出制限が依然続いているので食糧の買い出し以外は基本的に家族全員ずっと家にいる。
少し前までは屋外でも友人と会うことを許されなかった。

幼い息子の機嫌を損ねないようどうやって過ごそう?お昼ごはんどうしよう。夜ご飯どうしよう...。そんなことばかり考えている自分がくだらない人間に思えて、時々家を飛び出してどこかに逃げたくなる。

あんなに自分から増やし続けたレゴは毎日のように床に散らばっている。
片付けてもどうせすぐ散らかるんだし、だったらもう散らかったままでいいや。踏んづけたら痛いけど死ぬわけではない。

そんな引きこもりを余儀なくされる日々がかれこれ1年続き、いよいよ私の心のなかの何かが死にかけてきている。

このままではダメだ。何か新しいことを始めたい。
しかし何をすればいいのか。私に特別なものなどなにもない。

人の役に立てるようなスキルもない、ドラマティックな恋愛もしてない、みんなが驚くサクセスストーリーがあるわけでもない。
せいぜい引っ越しがちょっと多かったくらいだ。

もし会社の面接なんかがあったら、こんな会話するだろう。
面接官「あなたが人生でどんな取り組みをされましたか?」
私「18歳から約20回引っ越ししました!年に1回ペースです!」

面接官「それによる成果は?」
私「パッキングがうまくなりました!」

面接官「今後どんな人生を送りたいですか?」
私「コロコロ変わるみたいなのでわかりません!でも悔いなく生きたいです!」

面接官は「ご健闘をお祈りしてます」とか言ってお祈りされて終わるんだろう。まぁ振り返ればそんな感じで悔いなく生きてはいる。

大学進学で家を出てからは行きたいところに向かって国内・海外をフラフラさまよい続けた。

築100年の傾いた家に越して首を痛めたり、スーツケースと布団をかついでタクシーで引っ越した。
熊と猪に怯えて過ごす村暮らしや、警察沙汰になった物件に住んだこともああった。
我ながら計画性のない、アホな人生だなと思うがそれなり楽しんではいる。

そんな人生なので多くの人が有難がる情報を発信できるとも思えないし、文章を書くのも得意ではない。私の知る限り、SNSでこの「note」を積極的に使っている人はなんだかみんな賢そうで、かっこいい感じのノウハウものの情報が溢れている。

でも私は私のために自分の人生を言葉に残しておこうかと思う。誰にどう評価されようとも、私は一生懸命生きているのでここでこっそり自分語りしてもバチは当たらないだろう。
上手くはないけどちょっと絵も描いてみようかな。

つづき→


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