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摂食障害の長い長いトンネルを抜けて~元摂食障害当事者からのメッセージ~353


大量の買い物も、食べ物を詰め込むことも、吐くことも、これからの自分に繋がることだと思いたい。そう思うことで、辛く、苦しい時間も何とかやり過ごして、乗り越えていきたい。そうでもなければ、こんな状態はいつまでも耐えられることではないのだから。摂食障害は、そんなに簡単に考えられる病気ではないのだから。

……こんばんは、この2週間は、いかがお過ごしでしたか?『考え方が変わり、行動が変わり、結果が変わる』ということを意識して、信じて実践してみることは出来ましたか?

「はい、あのう……『考え方が変わり、行動が変わり、結果が変わる』ということを意識したことではなかったかもしれませんけれど、前回先生にお会いした後の週末に、妹の由希に会ってきたんです」

そうですか、妹さんにお会いしたのですね。

「はい。それは、何て言うか『自分一人の力だけではどうにもならないのならば、そんな時くらい、いやそんな時こそ、人に助けてもらったり、人に頼ったりしてもいいんじゃないかな』と考えたので、それで由希に話を聞いてもらおうかなぁ、って思ったんです」

なるほど。

「私が摂食障害だって話をしているのは、先生と由希だけなので」

そうですか。それで、いかがでしたか?

「はい、いろいろと話をしたのですけれど、その中で覚えているのが『完璧』についての話で……」

ほう、『完璧』についての話、ですか。

「そうなんです。それで私が

私って『完璧』に囲まれてる、っていうか、自分で勝手に『完璧』で囲って、固めて、がんじがらめにしてるんだよね。でもね、どうしたらいいのか、どうやったら『完璧』から解放されるのかが、わかるようでわからないの。

って言ったら、

『完璧』って、そんなに大事なことなのかなぁ、て思うんだよね。だってさ、完璧完璧って言っても人間なんだから間違うこともあるし、勘違いすることもあるし、そもそも『完璧』って、追求し出すとキリがないような気がするんだよね。
例えばさ、会社の人とか見てると『キリのある完璧』で満足出来る人と、完璧に拘り過ぎて『完璧に振り回されてる』人がいるような感じがするの。それでね、『完璧に振り回されてる』人って、いつの間にか仕事の目的とかゴールそっちのけで『完璧かどうか』を優先してる感じなんだよね。それでね、『う~ん、完璧~』みたいにね、自分に酔ってる感じなの。それでも心も身体も健康でいられて、楽しめてるんなら全然いいと思うんだけど、お姉ちゃんみたいな人は『キリのある完璧』を心掛けた方がいい気がする。

って、言われたんです」

『キリのある完璧』ですか。

「そうなんです。何をするにしても『程度』の問題なんじゃないか、って」


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