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摂食障害の長い長いトンネルを抜けて~「痩せたい」と「食べたい」のその先へ~310


そうすると、ご自分は完璧でないと許せないけれど、人には優しくて許せる人間でいたい、ということになりますか。

「う~ん、そうですね。人には大らかで優しく、寛容な人間でありたいと思います。でも、そのためには自分自身は完璧でないと、人のことも許せない気がするんですよね。あれ?どっちだろう……自分自身が完璧だと人にも完璧を求めてしまう?それとも、完璧でない自分を許せる人間だから人にも寛容になれる???ちょっと、何だか訳がわからなくなってきました」

いろいろと考えてくださって、ありがとうございます。そのことについては、私はこう思うのです。いわゆる『自分に厳しく、人に優しく』というのは、あくまで理想であって現実にはなかなかそうはいかないのではないか。なぜなら、自分自身の物事や人に対する基本的なスタンスというのは、知らず知らずのうちに他人にも同じように求めてしまう傾向が少なからずあるからです。ですから、程度の差こそあれ、自分自身に完璧や厳しさを求めるのであれば他人にも求めてしまうし、逆に自分自身を許せたり寛容になれれば他人にも優しく寛容になれる。もちろん、きっちり分けて考えられる方もいるとは思いますが。


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