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お米からはゴミが出ません。その1

お米からはゴミが出ない。

そう、お米は「ゴミゼロエミッション」を達成している農産物です。
その事実は、いかに私たち日本人がお米とのつながりが深いのか…を如実に物語ります。

それは私が米屋を継いでから非常に強く感じることです。それこそが「お米が普通の農産物」ではないことの証になるのです。

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「ゴミが出ない事実」は色々な場面で出てきます。

とても一回では紹介しきれませんので、数回に分けて紹介したいと思います。
今回は、弊社での「人気商品」の紹介です。

小池精米店で大人気の商品は…。魚沼コシヒカリ?つや姫?無農薬のお米?

お陰様でいずれも順調に売れていますが、それとは別に、米屋ならではの希少性があり、いつ販売できるか分からない商品があります。

それは「小米(こごめ)」と「着色粒(ちゃくしょくりゅう)」です。
これこそが、弊社の「人気商品」なのです。

これ…実はスズメの餌になります。

「小米」とは精米の過程で出る、クズ米です。

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「着色粒」とはお米を機械で選別する際に出る黒っぽいお米です。

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こういったお米を、弊社の近所さんが、注文します。

「うちのスズメ(正確には自分の家の周りにいる野生のスズメのこと)がじっとこっちを見ているのよ。エサを欲しがっているのね。早くあげなくちゃと思って」

「今度、スズメのエサを配達してください。そのついでに人間の食べるお米も、ね」

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この商品。実は精米機で毎日ある程度の量を精米しなければ販売できるほどは出てきません。感覚的ですが、弊社は1日700㎏~900㎏の精米をしますが、「小米」や「着色粒」をそれぞれ足しても1㎏あるかないかです。

もちろんスーパーや量販店、ましてや百貨店では売っていない商品です。

現代ではどのみち使い途のないお米ですから、考えてみればスズメの餌として消化できるのであれば、これほどエコなことはありません。

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弊社では専門の機械が無いのですが、これらのお米はスズメのエサ以外で用途が無いのかと言えば、実はそのようなことはありません。
例えば米粉にしてお団子にする手もあるのです。

考えてみればこういった「小米」や「着色粒」は、昔はそういったものを除去する機械が無かったので、人間が普通に食べていました。
そう考えると最近出てきた「人間の食べないお米」とも言えます。

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それを捨てるのではなく、そして弊社が勧めるでもなく、ご近所の方が「もったいない」と自然発生的にスズメに餌としてお買い求めになる…という事実から、日本人はやはり心の奥底では「お米に畏敬の念を抱いている」のだと思われます。

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もし皆さんが原宿にお越しになり、妙に丸々としたスズメがいるなぁ…と感じられたら…。きっと彼は弊社のお米で育ったスズメです。

お米がゴミにならない話はまだまだあります。また次回以降お披露目出来ればと思います。

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「楽しくなければお米ではない!」
有限会社 小池精米店
三代目 小池理雄(ただお)

五ツ星お米マイスター
東京米スター
6次産業化プランナー(中央サポートセンター登録)
社会保険労務士

東京都米穀小売商業組合所属
東京都ごはん区メンバー

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