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お米ワールドのこと

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お米の世界の「あるある」を、消費者の皆さんに分かりやすく説明しています。
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#古米

古米を美味しく食べる法その2

古米を美味しく食べる法その2

古米についての論点。

前回はどちらかと言うとやや後ろ向きな話でしたが、今回は前向きな話です。

同じ古米であっても、実は重宝される場合もあります。

ただご注意頂きたいのは、今回取り上げる「古米」とは「きちんと管理された一定の温度と湿度のもと保管されている質の良い古米」のことです。

前回取り上げたような「どのようにして食べれば良いのか」と悩むほどの「古米化」が進んだお米のことではありません。

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古米を美味しく食べる法

古米を美味しく食べる法

「お米屋さんであれば知っているだろう」ということで一般消費者から投げかけられる質問のうち、私が返答に困るのが

「古米を美味しく食べる方法を教えて下さい」です。

「古米」はいくら工夫をしても、それは「古米」です。例えば油を入れる、お酢を入れる、備長炭に入れる…。

様々な方法があります。

しかし、誤解を恐れずに言えばこれらは「ごまかしの手法」でしかないのです。

米屋として大事にしたいのは

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米は「生鮮食品」です。

米は「生鮮食品」です。

 米は「生鮮食品」です。

 このように文字で表すとやや不思議な感じがすると思います。

 お米は乾物ですから、見た目も触った感じも硬くて「鮮度がどうこう」というところまで思いは至らないと思います。

 しかし(当たり前ですが)、お米は農産物です。確かに貯蔵しやすいように乾燥させていますが、間違いなく生鮮食品です。

 ただ、他の農産物と異なり袋に入れられて陳列されている場合が多いため工業製品のよ

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