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七戸健太郎
2019年8月8日 16:36
特別な日の朝、僕は粉末のココアに甲子園の土をひと匙入れ、冷たい牛乳で溶かして飲む。作り方には僕なりのコツがある。弱火で乾煎りするとか、牛乳は少しづついれるとか、反時計回りでかき混ぜるとか。ほかにもいろいろあるけど、手順にそってココアをいれることで、僕はあの日の暑さを思い出すのだ。 #140字小説 #超短編小説 #ココア #小説 #野球 #甲子園 #高校野球
2019年7月20日 11:42
野球観戦のいいところは、楽しみ方がたくさんあることだ。声のかぎりに応援したり、一球一球に目をこらしたり。ビールを飲んでもいいし、サンドウィッチを食べたっていい。君の自由だ。今日の僕は特等席、アンパイアの左肩の上だ。ちょっと怖いけど、なんせ迫力が違う。蝉もわるくないな、なんて思う。 #140字小説 #短編小説 #小説 #野球 #野球場