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赤ちゃんはなぜ泣くのか?④

幸せホルモン

人間は、安心感や信頼感が得られると
「幸せホルモン」とも呼ばれる物質がでます。

「幸せホルモン」の正式名称は、
「オキシトシン」といいます。

この物質は、
特に「自分は愛されている」と実感したとき、
オキシトシンは神経細胞で作られ、
脳組織から血液をとおして
全身に行きわたると言われています。

たくさん抱っこされた子どもは、

体内にオキシトシンが
多いという結果があります。

アメリカ・カリフォルニア大学の調査によると、
オキシトシンの少ない女性は、
多い女性にくらべて結婚率が低く、
さらに離婚率は約2倍高いという結果が報告されています。

泣くという行為は、

脳にとってはなんとも気持ちいいストレス解消なんです。

涙にはロイシン-エンケファリンという、
ストレスによって生じる
神経反応を緩和する脳内モルヒネの一種が
含まれています。

涙を流すと、ストレスを緩和する
脳内物質が分泌されるのです。

泣くことで、
子どもはとりあえず精神的なパニックから
立ち直ることができるのです

泣きたくて泣いている赤ちゃんを、
泣きやまそうと思って
大げさにあやすのは、大きなお世話なんです。 

大人がなんだかうるさいので、
いったんは泣きやむけれど、
赤ちゃんのストレス発散は
中途半端に終わってしまうのです。

ただ、
「抱き癖がつくから」と
放っておかれた赤ちゃんは、

次第に「泣いても自分の要求は通らない」
と思うようになるようです。

赤ちゃんだからわからないだろうと思っても、
ほったらかされているのか、
愛情をもって接しているのかは
赤ちゃんなりに分かっています

なので、ほっておかれた赤ちゃんは、

「サイレントベイビー(泣かない子ども)」

になってしまいます。

それはおとなしくて、
手がかからない赤ちゃんと
思ってしまいがちですが、大きな間違いです。

自分の意志を親に伝えず、
飲み込んでしまった状態になってしまっています。

「コミュニケーション能力障害である」
と嘆くお医師もいるようです。

ただ、
根本的なところには、
親が赤ちゃんとのスキンシップや
コミュニケーションの取り方を知らないで、
赤ちゃんを育てている
ということなのです。

その大きな原因には、核家族化、少子化などにより、
子どもに触れ合う機会が減り、

自分の子どもを産むまで、
赤ちゃんを抱いたことない親が増えたこと。

また、おじいちゃん、おばあちゃんの
知恵袋の伝承がされなくなったことなど、
が挙げられています。


さらに言えば、
便利な育児グッズ
(紙おむつ、ベビーカー、歩行器)が出てきたことが、
赤ちゃんへの対応を疎かにし、
コミュニケーションや発達に
影響を与えているといわれる方もおられます。

なにかただをこねれば、
スマホの動画で静かにさせようという親もいます。

子どもに語り掛ける重要性を知らないし、
子どもが何を欲しているのかが
分からない大人が増えたということです。

先程も、ワイドショーを見ていたら、
親が生後2カ月の子をホテルの
冷凍庫に入れるなど暴行した疑いで、
父親が逮捕されという事件を
やっていましたが、信じれませんよね。

今の時代の子育ては、
自分の子どもを産むまで、
赤ちゃんを抱いたことない方がほとんどだ思います。

先程も書きましたが、
便利グッズもたくさんあり
環境的には子育てはしやすくなってはいますが、
爺ちゃん婆ちゃんからの知恵をもらえないので、
経験不足です。

だからこそ、親は勉強しないといけないのです。
でも、勉強も科学的にできる時代でもあるのです。

おむつもきれい、おなかもすいていない、
暑くも苦しくもないのに、
理由もわからず泣きだしたときは、
できればひとしきり泣かしてあげて。

わかってくれる親、見守ってくれる親だなぁ
という信頼を築く事が大切なのです。

赤ちゃんの時には、接する時間よりも、愛情の深さです。
肩を張らずに、出来る範囲で、
赤ちゃんを抱っこして話しかけ、
幸せホルモンをたくさん出させてあげる事が一番大事です。


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