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算数が得意な子が幼少期にやっていたこと①

単なる迷信

単なる迷信なのですが、
親が理数に強いと、子どもも算数が得意になる。
そう思い込んでいる人は少なくないでしょう。
本当にそうなのでしょうか?

理数に強い親というのは、
大学などで理系に進んだから、
そう思っているだけで、
幼児期や小学校での算数とは関係ないです。

算数と数学の違い

算数と数学の違いって分かりますか?
数学問題の多くは、未知数をxとして、
方程式に書き表すことができれば、
あとは計算力の勝負です。
勉強すれば、何とかなるものです。
(ただ、算数という基礎知識は必要です)

それに対して算数問題の多くは、
今分かっていることから次に何が分かるか、
それが分かればその次に何が分かるかと
積み上げていく思考が中心です。

簡単に言えば、
足して10になる組み合わせがわかれば、
足し算引き算が分かり、
これがわかれば掛け算割り算が分かりと積み重ねなのです。

算数の基盤は幼児期に自然と身に着けた体感です。

算数の基盤

算数の基盤は生活や遊びから得た
身体感覚にあります。
なので、幼児期に家庭での過ごし方で、
算数が得意になるか、苦手になるかが決まります。

親は生活の中で数を意識した会話を心がけるだけで、
算数、数学の好きな子どもの出来上がりです。

本当に幼児期が勝負です。
以前にも話しましたが、
幼児期の子どもに「勉強」という言葉はありません。

家庭で簡単にできる

家族でのおやつタイムの時に、
イチゴ1パックを家族4人で分けるとき、
分けて出すだけではもったいない。

子どもと一緒に、「1つ、2つ……」と数えていき、
全員に同じ数が渡らないときは
「あれ、1個足りないね」や
「あれ、1個多いね」と言う事が重要なのです。。

たわいもない、日常の会話の中に、
数を入れたり、「分ける」「合わせる」「増える」「減る」
「集める」「足りる」といった言葉を使ったりすることで、
子どもは数の感覚がつかめるようになっていくわけです。
昔からよく言うように、体で学習していくのです。

公園に行ったときに、
階段があれば、1段、2段・・・・と
数えることから始めてみましょう。

たとえば、10段あったならば、
今度行ったときに、この階段全部で10段あったよね。
から始じまり、半分の5段迄上ったところで、
「あと何段で頂上かな?」など質問してみましょう。
当然、計算できない幼児であれば、
残りの階段の数を目で数えるでしょう。
ここで、何を身に着けるかといえば、
5段は半分なんだ、半分の意味が体得できます。

5段は10段の半分だからというのは大人の感覚。
数字がわかっているから当たり前に思えるのです。
幼児期にはまだこの感覚はありません。

結局のところ、
小学生になって算数になったとき
好きな子と嫌いな子に分かれるのは、
このような体験なんです。

たくさん数遊びをしてきた子

幼少期にたくさん数遊びをしてきた子は、
自分の経験からその状況をイメージすることができます。
単純に数字ではなく、
状況が頭の中でイメージ出来るのです。

一方、数遊びをしてこなかった子は
イメージができず、
よく分からないまま出てきた数字を
公式に当てはめて答えを出そうする勉強です。

極端な言い方をすれば、

「りんご3個とみかん5個」

幼少期にたくさん数遊びをしてきた子は
「テーブルの上のりんご3個とみかん5個」
が映像でイメージされます。

数遊びをしてこなかった子は
「3個と5個」という紙の上の数字になります。

脳の中身は直接見ることはできません。
だからこそ、仕組みを理解することにより、
幼少期の脳を将来の為にシッカリと作ってあげるのは親の仕事です。
親は、現代と未来とを理解しているのと
していないのでは雲泥の差。
だから親やはり勉強しないといけないのです。


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