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赤ちゃんはなぜ泣くのか?⑤赤ちゃん期が将来に影響!

オキシトシンをつくる細胞は、
生後早い時期に形成されます。

赤ちゃんの場合、
脳がもっとも発達する

生後一年ほどの間に

オキシトシンの影響を十分に受けることが重要。

オキシトシンが出やすい脳になり、
ストレス耐性ができる、
他人に対して親近感が持てるなど、
人間関係を豊かにします。

また、小さいころから「気持ちいい」
というポジティブな感情を
たくさん経験させてあげることは、
心の発育上、とても大切なことです。

親子間の愛情を深めるだけでなく、
ストレスに負けない強い心身を育むためにも、

スキンシップを楽しみましょう。

五感の中でも、“触覚”
いちばん最初に発達する感覚。

ママのおなかの中にいるときから
あると言われています。

ママやパパに触られたり見つめ合ったりすると、
赤ちゃんの心拍は安定してリラックス状態になり、
脳の視床下部からオキシトシンが分泌されます。

オキシトシンは相互に作用するので、
赤ちゃんはもちろん、
ママやパパにも分泌されます。

分泌されると、
やさしい気持ちや幸せな気分になるため、

愛情ホルモン、

幸せホルモン、

絆ホルモンとも呼ばれます。

愛着を深め成長を促すだけでなく、ストレス反応を弱める、 情緒を安定させるなどの効果をもたらします。

オキシトシンをつくる細胞は、
生後早い時期に形成されるということは、
生後早い時期に作らないと、
大きくなってからはできにくいということなのです。

簡単に言えば、
オキシトシンを大量に生産できる大きな工場か、
すこししかできない町工場かの違いです。

近年、
「飼い主とイヌが触れ合うことで互いのオキシトシンが分泌される」
という麻布大学の研究チームによる論文が
アメリカ『サイエンス』誌に掲載され、
一躍注目されました。

オキシトシンが分泌されると、〝
自分は愛されている〟と感じられ、
さらに人や動物に対しての愛情が高まり、
〝親密な関係を築きたい〟
という気持ちが増すといわれています。

恋人関係やビジネスでの
人間関係、親子関係においての理解度が向上し、
コミュニケーション力が良好になることも分かっています。

しかし、
オキシトシンをつくる細胞は、
生後早い時期にしか形成されないので、
しっかりと大きな工場を作ってあげることが大切です。

今はオフラインでの触れ合いが減少して、
人と人が直接触れる機会が少なくなったため、
オキシトシン不足に陥っている人も多くなっているそう。


オキシトシンは、
私たちの心身の健康に
必要不可欠であることは間違いありません。

オキシトシン不足に陥っている人は、
生後早い時期にやはり形成が少なかったのかもしれませんね。

こんな時代だからこそ、
赤ちゃん期の「オキシトシン」が、
将来の「オキシトシン」に 影響するということも
念頭に置いておくことも大切なことです。


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