2021年10月の記事一覧
100分の1の倫理(1)江戸時代から学ぶ
天然痘は,人類が唯一克服した感染症と言われています。その方法が種痘ですが,その歴史は古く,日本に伝えられたのは18世紀半ばと言われています。この日本における種痘の歴史を克明に研究した香西豊子氏は,現在の新型コロナウイルスパンデミックの状況下において,現代へ非常に貴重な示唆を投げかけています。
その中でも,香西氏が『現代思想』2020年11月号に発表された「100分の1の倫理」は,現在のワクチ
自己免疫疾患とワクチン
コロナワクチンと自己免疫疾患については、以前にも記事内で触れた事がありますが、ここでもう少し詳しく説明していきたいと思います。
遺伝子ワクチンはワクチンを接種した人間の細胞内でウイルスの遺伝子を発現させます。つまりワクチン接種後は体内の自分の細胞がウイルスの一部分を細胞表面に保有する事になります。体内の抗体が攻撃するのはウイルスだけではなく自分の細胞もであり、これは自己免疫疾患と同じ機構です。こ
ワクチン接種者のスパイクタンパクはエクソソーム上で4ヶ月以上血中を循環する: The Journal of Immunologyに掲載された論文から
コロナワクチンによって生産されるスパイクタンパクは血流を循環し、血管を障害する事が知られています。では、ここで循環しているスパイクタンパクとは何でしょうか。細胞膜から切り離されたスパイクタンパクの一部が血液中に存在している事はOgataらの研究で指摘されています。スパイクタンパクは膜タンパクであり、通常はウイルスや細胞の「膜上に生えている」タンパクです。膜タンパクの発現には細胞膜かそれに類似したも
もっとみるマスクを徹底検証:3日目【RCTのメタ分析,忘れられた2019年までの常識】
※本記事は,連載の第3回です.先に第1, 2回の記事
に目を通していただくことをお勧めします.
【4. RCTのメタ分析】翌日の昼休み、A子、B郎、C美、D介は弁当を片手に理科準備室を訪ねました。昼ご飯を食べながら、先生とマスクについて話し合います。
A子「昨日は、"臨床研究のエビデンスレベル" を学んで、レベル1bのRCTについて検討したから・・・今日は、レベル1aに当たるRCTのメタ分析
超過死亡Q&A:死因別・都道府県別データからわかること
これまで,厚労省の人口動態統計の速報に基づいて2021年の各月の超過死亡を算出し,その要因を分析してきました.
1-5月:https://note.com/info_shinkoro/n/nc9b6eed433de?magazine_key=m8ad10c2b5da2
6月:https://note.com/info_shinkoro/n/nc4674fcd1ec4?magazine_key=
人口動態統計-超過死亡の内訳/1~5月集計
9月10日の「人口動態統計-超過死亡の内訳」
では,3月と4月について死亡原因に分けて2019,2020のデータと比較・分析しましたが,10月1日に5月分の人口動態統計(概算)が公開されましたので遅くなりましたが追加しました。
昨年は死者総数が減少していたため昨年との単純比較だけでは誤差が大きいと考え,前回は2019と2020の差を示しましたが,煩雑で分かりにくかったため,今回は2019と202