【育児日記】お小遣いの使い方の指導方法…7歳girlちゃん、ヘビを買う？！

子どものお小遣いって、どういう制度にしたらいいのか、悩みますよね。そして、その子の性格によって使い方も様々ですよね。
欲しいと思ったらすぐに買っちゃう子もいれば、慎重でなかなかお金を使えない子も。
親として、その子に合う指導ができたらいいですよね。
その時にポイントとなることは何なのかを考えてみるきっかけとなった出来事が、最近ありました。

うちでは、7歳girlちゃんには、5歳の時からお小遣い制度を始めました。
でも、うちの7歳girlちゃんは心配性で、後で大きなものを買いたくなったらどうしよう…と心配なようで、なかなか自分のお小遣いに手をつけられません。
「欲しいものがあったら自分で買ってもいいんだよ」と伝えているのですが、ちょっと悩むことがあっても、やっぱりそんなに欲しいわけではなかったとあっさりと諦めて、お金を使うということはしません。

そんなある日、家族で旅行に行った時の出来事です。

ホテルでパパがチェックインの手続きをする間、私は子どもたち2人を連れてホテルの売店に行き、お土産を見ながら待っていました。

10分くらいしてパパが来たので、「さぁ行くよ！」と声をかけると、7歳girlちゃんが「このぬいぐるみがほしい！」と言い出しました。それは体長が150cmはある本物そっくりのコブラのぬいぐるみです。一瞬本物かとギョっとするそのいでたちは、私には気味が悪く感じました。
7歳girlちゃんがヘビ好きということもないし、最近興味があるとも聞いていないし、きっとちょっと衝動に駆られているだけだろうと思ったので、とりあえず「また明日も通るから、今決めなくてもいいんだよ。」と言ってその場を去りました。

その日はたくさん遊んで、7歳girlちゃんはヘビのことを口にすることもなく、もうすっかり忘れているようでした。何事もあまり気に留めず、すごく忘れっぽい性格なので、私もヘビのことはもう全く気にしていなかったのですが…

翌日の朝、突然またちょっと待ち時間があったので、子どもたちと待つことになった場所が、またあの売店の前。汗）

7歳girlちゃんはさっそくヘビ売り場のところへ行き、「これ買って」と言います。「ママは必要なものだとは思わないから買わないよ。自分のお小遣いで買うならいいんだよ。でも、せっかく貯めているお小遣いがほとんどなくなっちゃう金額だね。」「・・・。」
それから10分間、7歳girlちゃんは悩みに悩んで混乱している様子。
パパが来たので「とりあえず遊びに行こう！どうしても欲しいと思ったら帰りにまた寄ればいいよ。」と言ってその場を離れ、それから思いっきり遊びきって夜になり、みんな大満足。楽しかったね〜と言いながら駐車場に向かいました。

車に乗って、さぁ、帰ろう！という時、7歳girlちゃんが「お店に寄ってないよ！」と言い出しました。「ヘビのぬいぐるみだったらここじゃなくても売っているから、今日は遅いし帰ろうか」と言うと、「やだ！見に行く！」と言います。いつもは忘れっぽい子なのに今日はやけに意志が強そうだったので、私は7歳girlちゃんを連れて売店に向かいました。

ヘビ売り場に行っても7歳girlちゃんは悩んでいる様子。「自分で買うのはいいことなんだよ。」と言っても、もう、ほとんど泣きながら、どうしたらいいか悩みに悩んでいるという感じです。
閉店時間も迫っているし、7歳girlちゃんは決断力がないのできっと今日中には決められないと思った私は、家の近くで売っている場所を探してあげたり、ネットでも買えないかな？と提案してみたり、とりあえず先延ばしにするように話を持って行こうとしたのですが、7歳girlちゃんは納得しません。

そこで、「じゃ、買うことにした時に良くなることと悪いことを考えてみよう」と言って、メリットデメリットを整理させることにしました。

【メリット】
・欲しかったヘビさんが今すぐうちに来る。
・他のお店で見た時に同じ柄のヘビがいなくて買えないかもしれない。
【デメリット】
・せっかく貯めたお金がなくなってしまう。
・他のお店で買う方が安いかもしれない。
・よく行く動物園にも、Amazonでも売っているから、今決めなくてもチャンスはある！

こんな話をしてもまだ悩んでいるようで、「じゃ、もうすぐお店も閉まっちゃうから、今からママがお店の中を一周してくるから、その間にどっちにするか決めてくれる？もしもママが帰ってくる前に決まったらママのところに迎えにきて」と言って、私はその場を去りました。そのお店は広いけれど見晴らしがいいので、7歳girlちゃんの様子はよく見えていました。

私が戻るまでに結論を出せるだろうか？きっと望みは薄いなぁ…と思いながら、少し離れてきたあたりで7歳girlちゃんの様子を確認しようと振り返った瞬間！！なんと7歳girlちゃんが目の前に！私は慌てて「どうするか決まった？」と聞くと、涙ながらに「今、自分で買う！」と。

おっと、そっちかーい！！（心の声）と、かなり度肝を抜かれたのですが、7歳girlちゃんがヘビさんを大事そうに抱きしめながら、自分で一生懸命決めたことなので、もう何も言わずに尊重しようと思いました。
そして、不思議なことに、私自身もあんなに不気味だと感じていたリアルヘビさんに、なんとなく愛着が湧いてきていて、もう気味が悪いとは思わなくなっていました。

そして7歳girlちゃんは清々しい顔で、「買った時にいいことと悪いことを比べてみたんだけど、私はどうしてもこの子がよかったの。他の場所で同じ柄のヘビが見つかったとしても、この子ではない。今日買わないと次にここに来た時にはこの子はもう誰かに買われてしまっているかもしれない。」
おお、なんとしっかりした考え。
「そっか、どうしてもこの子に来て欲しい気持ちが一番だったんだね。じゃ、買って帰ろうか。」

いやー、大事に貯めてきたお小遣いで、まさかヘビを買うとは！！！

大人の世界でもそうですが、物事を決める時にはメリット・デメリットを整理すると、進むべき方向が見つかるものだと思うので、お小遣いという機会を利用して、子どもにもそういう考え方のクセをつけられるといいのかな？と気付いた一件でした。

最後に…

どこに行くにも7歳girlちゃんのリュックの中に、とぐろを巻いた150cmのリアルヘビさんが入っているのは正常なことなのか、親としてどう見守るべきなのか、悩み続けています。笑）