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なぜ新型コロナ肺炎が急速な症状悪化を齎すのか?

肺は呼吸をつかさどる器官で、心臓を挟むように左右にあり、それぞれ「肺葉(はいよう)」というブロックに分かれています。
右肺は上葉、中葉、下葉の3つから、左肺は上葉、下葉の2つから成っています。

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(※出典:https://www.gan-info.jp/gan/lung/mecha/

通常の肺炎は、下葉のみ1ブロック、または、多くて下葉を含めた2つのブロックの肺胞に炎症が起こります。

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(出典:https://www.kango-roo.com/sn/k/view/2938 )


しかし、新型コロナウイルス肺炎(COVID-19)では、5つのブロック全ての肺胞に炎症が起こる事で重症化してしまうとの事です。

その上で、以下のCNNが2020年3月27日付けで公開したCOVID-19患者の肺の立体動画を見てみると良く理解できます。

https://www.cnn.co.jp/fringe/35151480.html  
(※映像は Flash movie のようですので、ChromeやIEでは見れないかもしれません。Safariですと見れます。)

補足として、COVID-19陽性患者の8割は発熱(高め)や咳が2週間程度続く軽症、2割が人工呼吸器などが必要になる重症化、更に症状が悪化してECMO(人工心肺)などが必要となり重篤化する人は、6.1%(中国における重篤化率)とされています。

CNNの映像の患者さんの肺の状態は、重症化から重篤化しECMOが必要になった段階です。
ニュース等で聞く限りでは、志村けんさんもこの段階だったという事です。


私たちが重症化しないためには、 軽症の間に「かぜ」と「肺炎」を見極める必要があります。

2020年3月27日付けのPRESIDENT Onlineには軽症の間に「かぜ」と「肺炎」を見分ける3つのポイント 「強いせきだけが出る」は要注意と題して以下の記事が掲載されていました。

見極め方を簡単にいうならば

初期症状の違い(風邪は複数症状、肺炎は単一の強い症状)
時間的な変化の違い(風邪は時間経過と共に回復、肺炎は時間経過と共に悪化)
経験のない症状(風邪はこれまで経験したことある症状、肺炎は経験したことない症状)

となります。

詳しくは、リンクをご一読ください。( https://president.jp/articles/-/33965 )

私は肺炎になったことがないのでとても参考になります。肺炎になったことがない経験も見極めには生かせます。

加えて、私たちが知っておくべことはドクターでも初期段階での風邪と肺炎の見極めは難しいということです。時間的な変化の違い、すなわち症状の経過観察が必要になるということです。つまりは、もし私たちがCOVID-19に感染したのではないか?と感じた際には、初診でPCR検査をしてくれないからと別の病院を探すのではなく、2回目以降の診察で肺炎を疑いPCR検査になるのだということを認識しておく必要があると言えます。逆に、初診でPCR検査をしてくれないからといって、PCR検査をしてくれる別の病院はないかと探して初診ばかりになると、益々PCR検査は受けられなくなるということでもあります。

ドクターたちは患者の症状に問題があれば新型コロナウイルス感染の有無に限らず入院などの対応をするでしょうから、PCR検査を受けられないからといって一人の患者が異なる病院で同じような初診を繰り返してしまうと、医療現場では患者数が無駄に増加してしまい医療リソースや診察時間のロスを招いてしまうだけではなく、適切かつ早期の対応が出来なくなってしまうことになるのだと認識しておく必要があると私は考えます。

私たちの、きちんとした情報の認識と行動が医療崩壊を防ぐことに繋がります!
私たちは、きちんとした情報の認識と行動が出来ていれば、新型コロナウイルス程度には負けません!
この苦境を、私たちみんなで一緒に乗り越えることで、日本人さらには人類を精神的にも肉体的にも強く進化発展させることに貢献しましょう!!


中山兮智是(なかやま・ともゆき) / nakayanさん
JDMRI日本経営デザイン研究所CEO兼MBAデザイナー
1978年東京都生まれ。建築設計事務所にてデザインの基礎を学んだ後、05年からフリーランスデザイナーとして活動。大学には行かず16年大学院にてMBA取得。これまでに100社以上での実務経験を持つ。
お問合せ先 : nakayama@jdmri.jp

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