星野

初めまして皆様 【星と鳥と風】 を製作中の「星野」と言います。 この作品は、リアルな私…

星野

初めまして皆様 【星と鳥と風】 を製作中の「星野」と言います。 この作品は、リアルな私の人生の基軸であると同時に、愛の物語でもあります。 ※スピリチュアルな感覚のお話しも含まれてます。苦手な方や信じたくない方は、ノンフィクションなり自由に判断なさって下さい。

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  • 星と鳥と風たち

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星と鳥と風13~釣り名人

熱い夏が来る前に せっせと 畑や田んぼを耕して 大地よ今年もどうぞよろしくと 種を撒き 命が命の輪を紡ぐ 恵みの秋となるか否かは いつも自然の氣のむくままで 雲のように自由に変化する だからこそ日々を丁寧に 数えられる恵にも感謝して できた分をありがたくいただく 多くても少なくても 皆んなで分け合って 暮らしを分かち合っていた。 そんな農家の一家の【普通】の営み だけども何をもって【普通】と呼ぶのだろう? 私の家は世間で言う【裕福】な家庭ではなかったが 私にとっては、十

    • 星と鳥と風12~雨ニモマケズ

      雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ 丈夫ナカラダヲモチ 慾ハナク 決シテ瞋ラズ イツモシヅカニワラッテヰル 一日ニ玄米四合ト 味噌ト少シノ野菜ヲタベ アラユルコトヲ ジブンヲカンジョウニ入レズニ ヨクミキキシワカリ ソシテワスレズ 野原ノ松ノ林ノノ 小サナ萓ブキノ小屋ニヰテ 東ニ病気ノコドモアレバ 行ッテ看病シテヤリ 西ニツカレタ母アレバ 行ッテソノ稲ノ朿ヲ負ヒ 南ニ死ニサウナ人アレバ 行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ 北ニケンクヮヤソショウガアレバ ツマラ

      • 星と鳥と風11~鳳凰と私 1

        【そういえば、これは私の愛の物語でもあった】 あの日は記録的な大雨で、おまけに雷がけたたましく山に響いていた。(絶対近くに2、3発、雷が落ちてたと思う)当時住んでいた家は山間部で、家の裏はすぐ山で、雷が鳴るたび、うっそうとした森がハッキリと映し出された。そんな日に、【鳥】

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        200
        • 星と鳥と風10

          現在僕は引っ越し作業中で、いらなくなった物を、リサイクルショップで買い取りしてもらっている。 これで2回目なのだが、レコードが一番の荷物で、今回は200枚程を手放した。 前回は500枚程を手放したので合わせて700枚程を売った事になるが、これでもまだ三分の一程だと考えると、自分に(どんだけ音楽好きなんだよ!)と突っ込みたくなる。(レコードはとにかく重いのだ) 200枚を査定するのに2時間ほどかかると言われたので、今続きを書いている。 初っ端から話がズレたが、海での話しだった

        星と鳥と風13~釣り名人

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          星と鳥と風9

          前回、小学校卒業までのざっくりすぎる流れを書いたのだけれど、【おまけ】でもう少し、小学校時代を回想しようと思う。 あれは激しく暑い夏の日だった。 僕は朝からSと一緒に僕の実家にいて、庭でサッカーをして遊んでいた。 家には休みの親父が トド のように寝そべって、TVを見ていたのだが急に親父のポケベルが、けたたましく鳴り響いた。それと同時に飛び起きた親父は、僕らに 「おい!クソガキ共!海にでも行くか?」 と言ってきた。 それを聞いた僕らは、「やったー!」と言って、喜びの

          星と鳥と風9

          星と鳥と風とご挨拶

          【星と鳥と風】 を読んで下さっている皆様。 初めましての皆様。通りすがりの皆様。 原作者の【星野】といいます。 見て下さって 大変ありがとうございます。 励みになります。文才も学も何も無い私の文は読みにくかったりもするとは思いますが、それでも読み進めて下さった全ての皆様や、1話でも見てくださった人達に感謝します。 元々私は歌が好きで、自分で詩を書いたりはしていたのですが、ある事がきっかけで全く書けなくなっていました。(期間にすると15年程) それでも書きたいと、苦悩した

          星と鳥と風とご挨拶

          星と鳥と風8

          【ジャーーーーーン】 落雷のようなTちゃんのギターが教室に鳴り響いた。 たった一音で「おぉ」と周りを惹きつけた。 その音は決してうるさいとかの類の音ではなかったただただTちゃんの溢れんばかりの才能が、たったの一音で溢れ出た。ただそれだけだった。 僕もベースとマイクがちゃんと自分に聴こえるようにボリュームを合わせた。 ドタドタドタ! (何かが押し寄せてくる音) さっきの一音で、気がついたら教室の周りや廊下、さらには非常階段にまで、他の生徒や先生、保護者や野次馬、さらには卒

          星と鳥と風8

          星と鳥と風7

          音楽を奏でる事は最高な気分にさせてくれる。 小さな僕は、【音楽】は神様からのプレゼントだと信じて疑わなかった。 小学校6年生の僕らは無我夢中で練習をした。 その少し前に僕は3年程続けたサッカークラブを脱退していた。 理由はSだ。 Sは頭も良かったが、運動神経も抜群に良かった。 そして何よりサッカーセンスがずば抜けていて、毎年県の選抜にも選ばれていた。 僕はというと、足はそれなりに早かったが、サッカーのセンスどころか、ルールさえ覚束ない程度で、ベンチを温めている時間の

          星と鳥と風7

          星と鳥と風6

          ある日僕は父が運転する車の助手席に座っていた。 父は当時黒塗の、(グロリアY30)という、いかにもな車に乗っていて、頭もリーゼントをポマードでかっちりロックしていて、18金のゴツいネックレスが、虎柄のシャツの中からちらちら見え隠れするような、【The 昭和のや◯ざ】な出立ちだったにも関わらず、意外にも車の中でかかっているカセットテープはメロウで男女がテーマな邦楽POPs が多かった。 なんなんだそのギャップは!と、実の息子の僕でも心の隅で思いながら、同時に憤も感じていた。

          星と鳥と風6

          星と鳥と風5

          アレ とか ソレ とか 僕がたまに出していたワードについて触れていこうと思う。 初めて アレ を見たのは小学校3年生くらいだったと思う。近所に地区の人達が集う体育館があった。 毎日学校の登下校でその体育館を横切るんだけど、ある日の帰り道、その場所が突然池になっていた。 緑色のバクテリア全開な水色の池。 池から湯気らしきモノも出ていた。 その中に得体の知れない アレ がいた。 いつもの見慣れたはずの場所が、全く身に覚えのない場所になっていて、得体の知れない アレ ばかりが

          星と鳥と風5

          星と鳥と風4

          腹を満たした僕らはミッションを達成する為に駄菓子屋に向かった。 そこは、僕ら地域の子供達ほぼ全員が御用達の駄菓子屋で、優しいおばちゃんが1人で切り盛りしていたのだが、万引きも多かったらしく、おばちゃんは優しかったが、おばちゃんの目の奥は鋭く子供達を観察していた。 ふと駄菓子屋のおばちゃんがSを見てポカンと口を開けて、不思議そうな顔をしていた。 それもそのはずで、Sのポケットから大量の万札が体半分飛び出していた。 「おい、出てるぞ」というと、Sは「あぁ」と言って曲がり切ら

          星と鳥と風4

          星と鳥と風3

          中には2000万はくだらない札束が綺麗に収納されていた。ベッドの下に同じアタッシュケースがもう3つ程あったから、一億近くのお金がベッドの下にあったと思うと、よく僕はそれに一銭たりとも手を出さなかったなと自分を褒めたくなる。 しかし子供の時からお金という物にあまり興味が無かった。それが大人になった今、大変さを産んでしまっているのだが、、、 小さい頃の僕はどちらかというと丸いものに興味があった。 丸いもの、例えば何か動物の卵だったり。 新品の角が立った消しゴムなんかはスグに角を削

          星と鳥と風3

          星と鳥と風2

          家に来て何があったかは知らないが、じいちゃんがずっと話をしていた事。 帰る頃には僕におもちゃを沢山買ってくれた事。 短い小指のゴツい手と金ピカに光る指輪を覚えている。 父の「ネタ」は無限すぎるので、このくらいで。 と、言いながら避けては通れない父だが。。 そんな幼少期だったが、僕が3歳になる頃、父は再婚し、僕には新しい母親ができた。 初めて合った瞬間に(この人は僕の本当のお母さんではない)とすぐに理解はできた。 宝石屋の店長をしていた新母はいつも甘く鋭く匂う香水と、ジュ

          星と鳥と風2

          星と鳥と風1

          これは作者である私が生きてきた中で、体験した嘘のような本当の人生の基軸である。 そして愛の物語でもある。 全てを話すとあまりにも長くなるので軽く私を説明すると、1986年、愛知県岡崎市で産まれた。 母はjazzピアニストで、有名ではないが、音楽を生業にしていたようだ。 そんな母だが、私が産まれてすぐに父と離婚して、私は0才にして父に引き取られ、父の産まれ故郷である九州で、優しい祖父母に育てられた。 家は農家で、裕福とはいえないが、祖父母や父がひもじい思いだけはさせたくない

          星と鳥と風1