星と鳥と風~20 旅人-2

つい昨日まで私は友のアテンドの元、旅の【流れ】に乗っかって、漂うるだけ漂いながら一緒に旅を楽しんでいた。

音楽イベントでも一緒で、アテンドもしてくれた、私の大事なbrotherである(K)は友達の(I君)と一緒に来ていた。会場目の前の海で、私は銛を持って素潜りをしていたのだが、気がつくと私のすぐ横で2人も海で泳いでいた。

(おーい!星!)
手を振るKと、ペコリと挨拶をしてくれたI君に、私もペコリと頭を下げた。
それから私達は再会と、新たな出会いを喜び合いながら、共に良い夕暮れ時を海で過ごした。

【ここでは皆が旅人だ】

彼らが到着する前にとっくに私はパートナーと現地に着いていた。何故なら私はこのイベントのオープンDjを頼まれていたからだ。
頼んできたのは私の女友達で、最高なデコレーション師のCちゃんだ。現地に到着した頃には会場は素晴らしいデコレーションで飾られていた。これを読んでいるそこのあなたにも見せてあげたかったくらいだ。
その日も猛暑ではあったが、ゆるく吹き抜ける風が、デコレーションを更にドラマチックな物にしていた。

恥ずかしながら、Djがそんなに上手でもない私を、その日の大事なオープンタイムに選んでくれた彼女には本当に感謝している。
そして普段からお互いを励まし合ってきた彼女との再会と、新しい試みの喜びを噛み締めつつ、私らしく【音】でお祝いさせてもらった。
光兄さんにも届いてくれたかな?

気持ちいい風が、音も私もその場も、優しく包みこんでくれた。

印象的だったのは、play中に小さな絵描きの女の子と、なんとこの私の小説の【読者】だと言ってくれる素晴らしい絵描きのG君が、自分の音とコラボしてくれた事だ。それに、私は出来上がった2人の作品から【生命の誕生 喜び 祝い】を勝手に感じていた。作品もとても良かった。
それはそれは私にとってとても尊い時間でもあった。

そして

“何気なく書いている私の文を、知らない誰かが読んでくれている”

この小説を書きながら、初めて体感する他者との繋がりでもあった、恥ずかしながらも、純粋に嬉しかった。

それからは自分の出番の緊張から解放されてなのか、飲みすぎてあまり覚えてない。

只、パートナーも含め、皆んなと【宇宙の話】をした事は覚えている。

【宇宙の話】

ほんの小さな、僕の周りでは、3次元の外側、普段考えている思考とは全く別のフェーズの話。通称(波)とも呼べる。ソレに乗って、会話でも旅をする事を【宇宙の話し】としています。多分。
(ドラッグはしてないよ)
たまに私は体感する機会があるが、集まるべくして集まった人達や、時間やタイミング、それは分からないが、人と人、何かが噛み合うと、皆で脳の回転が恐ろしく早くなって、短い時間で、より本質的な部分を引き出し合いながら高め合う、【アセンション】が起こる。私はこの瞬間が大好きで、この瞬間の為に生きているかもしれないと言っても大袈裟ではない。
1人2人も楽しいが、その場の皆んなとその【波旅】は私の知っている限り、どんな旅よりも
【ショートトリップ】で
深い【クリエイション】がある。

世間体や常識、ルールやマナーetc.それらに普段、思いの外、自分自身を縛り付けているものだ。

結局は自分にしかなれない
自分でいる事を常とし
自分にしか出来ない喜びを照らせるなら
またと無い宇宙(あなた)と
旅を続けられる

ただあなたが自分らしく生きているだけで、私は自分にまた一歩近づいて、色を持ち、旅は深まっていく。

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