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「ペット飼育休暇・ペット忌引休暇・猫手当の支給」?!御社の福利厚生は充実してますか?

『社労士TOKYO』という東京都社会保険労務士会の会報誌に3回に渡り「転換期を迎える福利厚生施策と戦略的福利厚生」という記事が掲載されており、「福利厚生が企業の採用力を高める」という内容でした。

記事中、福利厚生が採用力を高める背景として挙げているのが下記です。

1 多様性と自由度
2 簡潔明快性
3 希薄な労働対価性

『社労士TOKYO』2023年9月号 P26~27

記事を書いた山梨大学西久保教授は、福利厚生は「その制度・施策も各社、労使の創意次第で自由に開発、導入できる。この自由度がさらなる多様性をもたらしている。」「この自由度が福利厚生の大きな魅力であり、課題解決力、多様な人材の受容力を高める」と解説しています。

この場合の福利厚生は、法律で導入が義務付けられている社会保険や子ども・子育て拠出金などの法定福利厚生ではなく、企業が独自に導入する住宅手当、通勤にかかる交通費、健康診断や人間ドックの受診料、退職金、企業型確定拠出年金(401k)など法定外福利厚生を指しています。
福利厚生の目的は、従業員の生活や健康を向上させ、従業員の満足度を高め、採用活動や人材定着にもかかわるため、企業にとって非常に重要な人事施策とひとつといえます。

そのため法定外福利厚生対象範囲は広く、種類は多岐に渡ってます。従業員のスキルアップや成長をサポートするための福利厚生、従業員の保養や日々の労働をねぎらうために提供される福利厚生、従業員の財産形成を企業がサポートする福利厚生などがあります。

この福利厚生については、新卒の就活生においても、企業選びの重要な指標となっています。

注目度が高まっている「待遇」「福利厚生」
24年卒の就活生に、企業の福利厚生についてどの程度関心があるか聞いたところ「勤務地・仕事内容・給料と同程度関心がある」という学生が63.4%で最多だった。
わずかではあるが「勤務地・仕事内容・給料よりも関心がある」と回答している学生もおり、就活生にとって福利厚生の情報が、労働条件の大きな要素である仕事内容や勤務地に引けを取らないくらい関心度が高い要素となっていることが分かる。
5月の学生就職モニター調査の結果をみると、「企業を選ぶときに注目するポイント(ベスト3まで選択)」の1位が「福利厚生」・2位が「給与・賞与(待遇)」となっている。

マイナビキャリアリサーチLAB 2023.07.07

例えば、ペット好きな人が新卒就職活動や転職活動をするとき「ペット飼育休暇」「ペット忌引休暇」「猫手当の支給」などペット関連福利厚生がある会社を見つけたとしたら、企業へ応募する動機が高まるのではないでしょうか。

株式会社イー・ファルコンの2023年4月2日「人事部の資料室」には次のようなコラムが掲載されていましたので、紹介いたします。

福利厚生は法的義務がないため、なくても問題は生じません。
しかし、会社や業務内容の特性と従業員の志向性などを考慮し、従来にはない福利厚生を導入することは、従業員のモチベーションやエンゲージメントの向上につながります。

このような効果のある福利厚生制度。御社ではどのような福利厚生制度がありますか?

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