ひらいのりこ

祖父が始めた、創業100年超の変圧器・変流器を創る会社を運営しています。 京都市内と京都府精華町の二拠点で製品を製造。 精華町では四匹のヤギ達と、敷地に繋がる山を切り開きながら里山の風景の復活を目指しています。

ひらいのりこ

祖父が始めた、創業100年超の変圧器・変流器を創る会社を運営しています。 京都市内と京都府精華町の二拠点で製品を製造。 精華町では四匹のヤギ達と、敷地に繋がる山を切り開きながら里山の風景の復活を目指しています。

最近の記事

うちのヤギさん②水君(その1)

2024年、今年の夏は殊の外暑く、人間にとってもヤギ達にとっても大変な夏でした。ヤギーズ、暑さでぐったりしてしまうのでは、と毎日とても心配でしたが。意外なことに結構元気だったのです。 春に、小屋を大きく新設してもらったのですが、その小屋が大変風通しがよく心地よい。私もお昼休みは暑いながらもヤギ達と一緒に小屋で過ごしました。ヤギ小屋がある位置は、ちょうど北からの風が山を通って吹いてくれます。おかげで熱風が来ることはなく、なんとかやり過ごせたのかなと思っています。 今日は水君の

    • みんな元気です!

      残暑お見舞い申し上げます。 前回の記事を書いてから、もう8か月が経過…何という事でしょう。 もっとマメに色々ヤギについて伝えていきたいと思っているのに… 書きたい と、思ったことをその時に書けばよいのかも知れません。 きちんとしたものを書かなくては、とは考えずに…ですね。 今年は7月の梅雨明け頃から猛暑…いや、酷暑…いやいや激暑でした。 日差しの強さに朝のヤギーズのお世話も何度たじろいだことか。 それでも4匹が元気で、私が行くのを待っていてくれると、朝から汗だくでドロド

      • うちのヤギさん①チョウロウ

        チョウロウ と、言ってもまだ6歳。 今年の2月18日で7歳になります。 名前の由来は不明です。 ただ、うちに来てすぐのころのチョウロウは、今より髭も長かったし全体の毛も長かった。 うちに来たのが2020年12月。その時はまだ去勢されて4か月しか経っておらず、ヤギ独特の獣臭のようなものがありました。 普段は大人しいのに人が傍に行くと、立ち上がって威嚇?しました。 今はその威嚇も遊んで欲しくてやっていたのかなぁと思えます。 でも初期にその威嚇の洗礼を受けた人は、今も傍に行くの

        • 山ちゃんのこと④いのちを守ること

          山ちゃんは、動けなくなって3日後の7月11日に亡くなりました。 その日は日曜日で、朝10時半頃様子を見に行ったのですが既に息絶えていました。まだほんのり暖かかったので亡くなってからそんなに時間は経っていなかったと思います。 一人ぼっちで死なせてしまったことが、更に心引き裂かれるような思いになりました。が、それ以上に山ちゃんはもっと心細くて不安だったろうと思うと苦しくて自分の思いなどどうでも良いと思うほどでした。 恐らくは要麻痺だったのだと思います。 でも、死因の究明はさ

          山ちゃんのこと③

           2021年の梅雨は、ことのほか蒸し暑く、雷雨・強風が多かった。 京都は本当にうんざりするほど湿度が高い。 ヤギさんにとっては良い環境とは言えないのかも知れない。    会社の土地は、北側に山があるのですが、樹木の間を吹き抜ける風は突風のごとく。なかなかに厳しい環境の場所です。高台にあるので、眺めはよいのですがその分日陰が少ない。 ヤギさん達にとっては強い日差しも辛いものだと思います。 簡易テントを張ったり、シートで陰を創ったりしましたが、環境が厳しく施設してもすぐに壊れてし

          山ちゃんのこと③

          謹賀新年・山ちゃんのこと②

          2024年となりました。 本年もどうぞよろしくお願い致します。 止まっていた記事の続きを書こうと思います。読んで頂けると嬉しいです。 角のあるチョウロウはとにかく強い。 山ちゃんはいつも小突かれていた気がします。 可哀そうだと思っていても、私もまだチョウロウに慣れておらず、山ちゃんは山ちゃんで傍に行けば警戒心でサッと離れてしまうしで、なかなかコミュニケーションが取れなかった。 そして、その当時の私は強い子は強い、弱い子は弱い…自然ってそういうものだ、とぼんやりと思ってい

          謹賀新年・山ちゃんのこと②

          山ちゃんのこと①

          今、うちにいる海と凪を生んでくれたお母さんヤギの山ちゃんのこと。 チョウロウと山ちゃんがペアで来てくれた事が私がヤギに触れた最初だった。 2020年の11月の末に来て、翌年の7月に虹の橋を渡ってしまった…渡らせてしまった…またもや悲しい思い出です。 ですが、ヤギ飼い初心者さんに読んで頂きたく…これも自分への戒めとして綴りたいと思います。 山ちゃんが亡くなったのは2021年7月11日。二年以上経った今も、だいちゃん同様忘れることはできません。 2メートル近くに伸びていたセ

          山ちゃんのこと①

          ヤギと自分のこと少し

          だいちゃんの事をお伝えしてから、次はどんな事を書いて行こうかと考えていました。Twitter(X)やFacebook, Instagram…一般的にSNSをやってはいますがどれも統一性がなく、気分での投稿。 ヤギさんについては、Twitter(X)が一番発信出来ているかも知れません。 バブル後期にOLとして会社勤めし、英国のフラワーアレンジメントに魅せられて留学。その後はお花の仕事をしたくて奮闘していました。 なかなかお花一本では仕事にならず、パソコン教室の先生をしたり、い

          ヤギと自分のこと少し

          だいちゃんのこと⑥後記

          だいちゃんが亡くなった日の翌日の夕方…空がものすごく綺麗な紫色に焼けていました。不思議なことに、今年の命日の夕方も同じ色の空を見る事ができました。だいちゃん、帰ってきてくれたのかな… 都合よく思いを馳せていました。 一年経っても悲しさ、寂しさは消えません。 だいちゃんが最期に検便してもらったうんちからは大量の虫が居たとの報告がありました。不調のまま過ごさせてしまい、苦しい思いをさせてしまった後悔は忘れる事はないでしょう。 だいちゃんの死後、他の4匹を自分たちで買い取ること

          だいちゃんのこと⑥後記

          だいちゃんのこと⑤

          これからヤギさんを飼おうと思っている方へ…  ・レンタルであろうがなかろうが「自分」が面倒を見るのだという   事を心する事。  ・ヤギさんが食べられる物(草)を出来るだけ把握して下さい。   動物性蛋白質や「紙」は絶対ダメ!草もなんでもよい訳では   ありません。  ・毎日のお世話は必ずしてあげてください   (最低限としてはお水替えと小屋周りのお掃除)  ・うんちの状態を毎日、随時、確認して下さい   (ヤギさんの体調を知るために一番解り易いです)  ・爪を切っ

          だいちゃんのこと⑤

          だいちゃんのこと④

          だいちゃんと水君が8月23日に出張に出かけて行ってからというもの、残ったチョウロウ、海、凪の3匹のションボリ加減は言葉で表せないほどでした。毎年夏の終わりは、虫が出てくる事、草が伸びすぎている事があってあまり小屋から出たがらなかったのですが、今回は間違いなくそれだけではなく、寂しさからだったと思います。 ヤギさんは、こんなにも愛情深い動物なんだ… 毎日3匹の事を見ながら、出来るだけ一緒に過ごしてやる時間を作りました。 草を食べに行く時も、食べる事に専念して周りが気にならな

          だいちゃんのこと④

          だいちゃんのこと③

          だいちゃんのお腹の不調が現れ始めたのが5月中旬。 それから暫くした6月上旬に、レンタル元さんから「だいちゃんと水君が出張に行くことになりました」とお知らせを受けました。 え? だいちゃん、お腹の調子イマイチだよ…それまでにしっかり治さないと 一番に思ったのがそのことでした。 出発は8月23日頃。これから暑さが厳しくなるのに大丈夫かな… 6月上旬で既に高温多湿。 だいちゃんも日中は殆ど日陰で過ごし、他の4匹が外に出ていてもじっと体力温存している様子でした。 他の4匹に

          だいちゃんのこと③

          だいちゃんのこと②

          2021年の7月に海と凪のママ、山ちゃんが亡くなりました。 その後に残ったチョウロウ、海、凪の3匹は、ちょっと元気が無かったように思います。 その1か月後、だいちゃんと水君がうちにやって来ました。 こども園での除草作業が一旦終わり、レンタル会社がうちの会社と近いという点もあり、うちでお預かりする事に。 5匹になったヤギーズ除草隊は、なんだかとってもバランスが良くなって、いつも5匹連れだって草を食む姿がご近所の方々にも好評となっていました。 特に、チョウロウは角のあるだいち

          だいちゃんのこと②

          だいちゃんのこと①

          明日はだいちゃんの命日。 2022年9月14日、だいちゃんがお空に還りました。 丁度一年…やっと一年… 今でも一日もだいちゃんを忘れる日はありません。 2020年11月からレンタルヤギさんをスタートさせて、その間に出会ったヤギさんは、うちでお借りしたヤギさん以外に8匹いました。 その中の一匹がだいちゃん、でした。 初めての出会いは、2021年2月。 とっても寒いけれどやっと日差しに春を感じる、そんな日の朝にだいちゃんはやってきました。 ※その時は、チョウロウと山ちゃんの子

          だいちゃんのこと①

          ヤギがやってくるぞ、ヤアヤアヤア!

          2020年11月初旬にはヤギさんを迎えるための柵や小屋の設置をして頂きました。 どんな子が来るんだろう? ヤギはペアでないと寂しがって鳴くと聞いていた事から、2匹来る事だけは分かっていました。その一匹が雌で夏に赤ちゃんを産んだと聞いて、離乳期を経て落ち着くまではまだ届けられないとの事でした。 その時の私は、赤ちゃんを産んだばかりのヤギさんが、赤ちゃんと引き離されるのだという感覚も薄く「そうなんだ」程度だったのです。 今思えば、なんて酷い事だっただろうと思います。 私は

          ヤギがやってくるぞ、ヤアヤアヤア!

          セイタカアワダチソウの海に立ち尽くす

           事業所が運開したのが2019年7月半ば。 夏が本格的になる頃には雑草たちが一斉に伸び始めました。 なにこの勢い… 虫だけちゃうやん… ほんまどうすんの…  会社の正面は府道に面していて植栽がされており、まだそんなに雑草の気配はありませんでした。が、建屋東側(法面)、北側(山)、南側(急こう配の法面)が、8月の中旬ごろにはセイタカアワダチソウの海となっていました。 セイタカアワダチソウってアレルギーにも良くない。花が開いて種を作ってしまえば、また来年もえらい事になる。

          セイタカアワダチソウの海に立ち尽くす