見出し画像

うまくいかない新人営業マンの方へ

今日はお金の事ではなく、自分の営業の経験を書いていきたいとおもいます。
これを読んでくださった方は、何かの参考になればうれしいです。

現在金融機関で7年半営業職をしてきましたが、その前は靴の接客販売の仕事を2年経験してきました。
靴屋さん時代の接客販売のお話です。

私は気が弱い+あまり自身がないものを人におすすめすることが苦手です。
ただ、ファッションが好きで憧れがあったため、入社しました。

販売員として店頭に立って1日目、毎日の厳しいノルマが与えられました。
それだけでなく、お客様が商品を手にとっておられる時は「よろしければご試着下さい。」や「この靴は〇〇がおすすめですよ。」等の声掛けを全お客様に徹底して行いなさいと上司から教わりました。
おまけに、靴以外の小物やアパレルも必ず何点以上販売しなければいけないというノルマが与えられました。これが正直かなり厳しかったです。

お客様もゆっくり見たいだろうし、私なんかが接客に入っても何も答えられないから、接客するだけお買い物の妨げになってしまう。
それに欲しくもない小物やアパレルを無理やり売りつけるなんてしたくない。と心から思って、初日から3ヶ月くらいまでは、ご来店頂いたお客様に対して毎日罪悪感いっぱいで仕事をしていました。

営業職の方はなんとなくこの気持ちが分かる方も多いのでは無いでしょうか?

このような思いから、成績ははじめ、毎日最下位でした。
上司から全く期待されなくなりました。

3ヶ月くらい経ったある日、高齢の女性のお客様がウォーキングシューズを買ってくださることになりました。
いつも上司に言われる通り防水スプレー等の小物とアパレルを自信なさげに弱々しくおすすめすると、「あなたが私に合う靴を選ぶのを一生懸命手伝ってくれたから、その小物類は欲しくはないけど、全部買ってあげる」と笑顔で購入してくださりました。
私は凄く悲しい気持ちになりました。
お客様にとって必要のない商品を販売してしまった。と感じました。

その後、この悲しい気持ちが起きないように今まで以上にお客様に真摯に向き合い、お客様に合った商品を提案するように一生懸命接客をするようになりました。

すると、不思議と
「そのおすすめしてくれた小物は正直いらないけど、君のために買うよ」
と自分の経験不足による提案力の無さから、お客様にとって必要のない商品をどんどん提案して、どんどん売れていくという現象が起こりました。
その度に、前に接客した高齢者のお客様のときと同様の悲しい気持ちが込み上げました。

しかしある時期をすぎると、小物類を買ってくださったお客様が全員笑顔だった事に気が付きました。
さらに、「あの前に買ったスプレーすごく便利だったよ。」「あの前に買った服、暖かくて機能的だったよ。」等のお返事を店頭で聞くことも増えました。

その時、
勝手に自分の中でお客様に不要なものを売って悲しませてしまったと感じていたけど、

お客様は私の成績を上げる事に貢献したと喜んでくださる方がいたり、
買う前には分からなかった商品の本当の良さに使ってから気が付く方もいるんだ。
と感じました。

お客様にとって何が嬉しいのか、どんなものを求めているのかと言うのは、こちらが決めつけるべきではないな。

と考えるようになっていきました。

その後、
①自分の常識にとらわれないようにし、目の前のお客様が本当に喜ばれる事はどういう事なのかを考え、自分ができることで一生懸命喜んでもらえるように対応する事。
②パッと見た感じでは冴えないような商品だとしても、すごく魅力的に伝わるような伝え方を考えながら試してみる事。(うそはつかない)
③会社から給料をもらって仕事をしているのだから、魅力のある商品だけを売って、魅力のない商品は売らないという考え方はナシ。
それなら自分が会社に雇われている意味はない。
お客様と会社が満足するために自分が動く事。

この3点を考える事で、毎日最下位のところから成績上位まで上がることができました。
難しく感じるかもしれませんが、成績が急に上がらなくても地道にコツコツとやっていけば、いつか必ず良い結果が出ます。
私は優秀な人間ではありませんが、そこそこいけました。今からも模索しながらやっていきます。
苦しい方は少し休みながら、ちょっとずつ前へ進めるように一緒に頑張りましょうね。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?