ハピナス

コネなしお金なしの泥医(専門科問わず部門)で日雇い労働、いわゆるバイト医に励んでいます…

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コネなしお金なしの泥医(専門科問わず部門)で日雇い労働、いわゆるバイト医に励んでいます。守備範囲は関東全域、石川県まで出張したことも。問診と聴診だけで生きていけるのか挑戦中。 https://twitter.com/Kb6gg1h65R90118

最近の記事

フリーランスのバイト医が学生時代にやっておけばよかったと後悔しているたったひとつの事

私は現在医師免許を使った日雇い労働者として生計を立てています。 そんな私が医学生の時にしっかりやっておけばよかったと思っているたったひとつのこと、それは英語です。 英語しか話せない患者さんの役に立ちたいとか英語で論文を読んで学会発表も英語でやりたいなんて高尚な目的ではありません。理由はズバリ給料に直結するからです。 どのくらいの英語力なら良いのか?という問いは誰もが悩ましいところです。私はこの画像の案件に応募しようと思えるかどうかだと思います。 シンプルですね。 この

    • 専門医Tier表を作成してみた

      日本専門医機構の投稿が炎上していた。 何を言っているのかよくわからないのだがそれはさておき、日本専門医機構が基本領域と定める19領域についてTier表を勝手に作成することにした。 専門医資格の価値というと反感を買うだろうが、実際にそれを決めているのは病院などの雇用主側なのだ。 専門医の先生からの批判は覚悟の上だ。自分の持っている専門医を馬鹿にされたと思うかもしれないし、俺の専門科は美味しいバイトがあるのにお前は知らないんだなと思う人もいるだろう。仮にすべての専門医を集め

      • 医師のバイト給与が悪化していることについて -フリーランス医師の立場から

        前回のnoteでは景気のいいことを書いてしまいましたが、実は最近スポットバイトの給料が悪化しています。 今回はスポットバイトで生計を立てている医師の立場からこの件について取り上げていきます。 今まである程度は稼いできたからこそ、今回の記事にも説得力を出せるはずです。普段稼げていないと、給料が下がったと主張したところでリサーチ不足なのでは?と批判されかねないですからね。 今回の内容は愚痴みたいな暗い話になりますのでどうかご了承ください。 この方のおっしゃるようにここ最近

        • 2024年6月の給料公開~専門科なしのバイト医はどこまで稼げるのか~

          筆者は普通の医師と異なり常勤先を持たず、主に日雇い労働者として毎日を過ごしている。 コロナ禍ではバイト医全盛期だったからか給料を公開している記事もよく見かけたが2023年以降はめっきり見かけなくなったことから先月2024年5月分の給料を公開した。 今回は先月に引き続き6月分の給料を公開する。 前提 本来6月の給与というのは5月に働いた分を指すと思うのだが、毎日異なる雇用主の元で働いていると給与振り込みは翌月だったり翌々月だったり、はたまた当日支払いだったりバラバラであ

        フリーランスのバイト医が学生時代にやっておけばよかったと後悔しているたったひとつの事

          フリーランス医(専門科なし)の一週間

          今回はスポットバイトで生計を立てている私の一週間をカジュアルに紹介します。実際には紹介しやすい日を選んで書いているので、連続した日程ではありません。 雇用主様に迷惑をかけないよう、詳細な勤務地はわからないようにして書いていきます。 1.月曜日 夜寝る前に翌日の勤務地と集合時間を調べて起床する時間を決めるのが日課です。 本日は最寄り駅がつくばエクスプレスの三郷中央駅ということで秋葉原駅乗り換えです。 つくばエクスプレスの秋葉原駅では、朝早いというのにたくさんのサラリーマ

          フリーランス医(専門科なし)の一週間

          日赤名古屋第二病院の件で思うこと -スケープゴートにされないために-

          SMA症候群で高校生が亡くなった件が話題です。これについてはネット上で様々な議論が繰り広げられています。 私としてはこちらのポストと同意見なのですがそれはさておき、今回の記事では研修医や若手医師が責任を擦り付けられ生贄にされないようにするために何ができるのか、何をすべきなのかを実体験も踏まえながら取り上げていきます。 1.責任を一人で負わないカルテ記載を 研修医であれば必ず指導医がいるはずです。必ず指導医の名前をカルテに記載しましょう。〇〇先生併診と最初に書くだけでもい

          日赤名古屋第二病院の件で思うこと -スケープゴートにされないために-

          医学部の就活と医師の転職活動の現実

          今回は医学生の就活と医師の転職活動がテーマです。 医師は専門が異なり転職パターンも様々ですが、今回は私自身の経験を基にした記事を書いていきます。 前提:医学生の就活が楽勝というのは事実だが本気でやるべき 確かに初期研修(医学部時代)・後期研修の就活は楽勝です。実際に舐め切っている医学生も数多くいます。 しかしここで書きたいのは医学部でよかったね、めでたしめでたしという話ではありません。本気でやれ、本気で考えて就活をやらないと痛い目を見るぞと言いたいのです。初期研修は選択

          医学部の就活と医師の転職活動の現実

          私の理想とする働き方  -休日/給与/仕事内容-

          現在バイト医として主に日雇い労働に従事している。そんな私が理想とする働き方を紹介したい。 1.休日 週休2日は欲しい。過労だと事故を起こしたりする。建設現場で安全第一のように、医療現場では健康第一が肝要だ。実際には今月の休みはわずか4日なので実現できていないが、将来は実現したいと思っている。 また、極力当直はしない。たとえ寝当直であっても体に影響がある。電話がかかってくる可能性をゼロにして夜はぐっすり眠りたい。 2.給与 年収2000万を目標に頑張っている。日給8万

          私の理想とする働き方  -休日/給与/仕事内容-

          少子化対策への過激な提言 -真の異次元を目指して

          出生率が1.20となったニュースが飛び込んできた。 特に驚きのない結果だと思う。 様々な有識者がコメントしているが荒川氏の指摘のように結婚した男女の持つ子供の数は数十年変化していないのであれば、結婚に誘導する形こそが効果的な少子化対策になるだろう。 しかし日本人女性には上昇婚志向が根強い。大部分の女性より男性の方が優位に立てるように誘導すること、すなわり女性の賃金を下げ男性の賃金を上げることが必要と考えられるが今の日本では違法である。 そこで代わりとなる方法を、具体的

          少子化対策への過激な提言 -真の異次元を目指して

          フリーランス医師のメリット② -常勤医師(正社員)との違いから考察

          前回は一般的な会社員/フリーランスとの比較を他の方が書かれたnoteを元に記事にした。 今回はこの投稿で取り上げられている医師特有のポイントについて、前回に引き続き独断と偏見マシマシで自身が思うフリーランス医師のメリットを書いていく。 ・働くも働かないも自由 確かに理論上はその通りだ。コロナワクチンバイトで稼ぎ資産を形成、その後世界一周の旅を再開した医師も存在する。 しかし実際には家賃などの生活費を稼ぐ必要もあるし、常に仕事をしていないと心配になってしまう。 しっかり

          フリーランス医師のメリット② -常勤医師(正社員)との違いから考察

          フリーランス医師のメリット① -正社員(常勤医師)や医師以外のフリーランスとの違いから考察

          Xでこのような投稿があった。 今回は独断と偏見で自身が思うフリーランス医師のメリットを書いていこうと思う。 この記事では医師以外のフリーランスとの違いから考察していく。 こちらの記事に会社員の場合のメリット/デメリットが解説してある。これを医師に当てはめるといったいどうなるのだろうか。 ・休み 一般的な会社員の場合は土日が休みでフリーランスは土日がないのだという。 しかし医師の場合は逆で常勤医師(正社員)は日曜も回診のため出勤が必要、逆にフリーランス医師は休みたいとき

          フリーランス医師のメリット① -正社員(常勤医師)や医師以外のフリーランスとの違いから考察

          2024年5月の給料公開~専門科なしのバイト医はどこまで稼げるのか~

          筆者は普通の医師と異なり常勤先を持たず、主に日雇い労働者として毎日を過ごしている。 コロナ禍ではバイト医全盛期だったからか給料を公開している記事もよく見かけたが2023年以降はめっきり見かけなくなった。それもあり現在のバイト医の実際の給料を公開してみようと思う。 前提として、本来5月の給与というのは4月に働いた分を指すと思うが毎日異なる事業主の元で働いていると給与振り込みは翌月だったり翌々月だったり、はたまた当日支払いだったりバラバラである。 今回はあくまでも5月に勤務した

          2024年5月の給料公開~専門科なしのバイト医はどこまで稼げるのか~

          男性医師が直面する性差別の現実 -証拠画像も添えて解説します

          昨今アファーマティブアクションや女子枠はとどまることを知らない。有名大学でも女性限定食事補助や女性限定給付金も登場した。 天下の大企業も女性限定で120万もの大金を給付するという。 ついに一般職に社宅がないのは間接差別だとする判決もでた。ギバーおぢ裁判官には呆れるばかりだが、チン騎士JAPANではこれが日常なのだ。 東大の女子のみ家賃補助は直接差別だと思うのだが、男性は下級国民なので仕方がない。 この記事では医師の世界も決して例外ではなく、女性優遇/男性冷遇の波にのま

          男性医師が直面する性差別の現実 -証拠画像も添えて解説します

          女性活躍社会:今こそ女性医師が外科になるべきこれだけの理由

          消化器外科学会から外科医が減り続けているという悲痛な叫びが聞こえてきた矢先、とてもいいニュースが飛び込んできた。 英語が読めないので内容はよくわからないのだが、ハーバード大学の医師が言っているのできっとすごいことなのだろう。 女性活躍こそ至上命題となったわが国において、今すぐ女性医師は外科に転科し手術の道へ突き進んだ方がよい理由を考察する。 1.わが国では女子枠やAAが急速に取り入れられている アメリカではアファーマティブアクションは違憲となったようだが、先進国JAP

          女性活躍社会:今こそ女性医師が外科になるべきこれだけの理由

          減り続ける外科医、需要はあっても待遇が改善されない理由とは?

          日本消化器外科学会より国民の皆様へという題名で記事が公開された。 医師数は増加し続けている現在だが逆に消化器外科医は減少の一途をたどっており、歯止めがかからない状態だという。今回の記事では、前半はその中身を吟味しつつ後半ではなぜ外科医(≒消化器外科とする)が減っているのか、そしてこの先も間違いなく減り続ける理由を解説していく。 前提 医療業界において基本的に外科とは消化器外科・呼吸器外科・心臓血管外科・乳腺外科・小児外科を指す。脳神経外科や整形外科は外科とついているが別

          減り続ける外科医、需要はあっても待遇が改善されない理由とは?

          医師から見たサラリーマンのいいところ その③

          前回のnote、医師から見たサラリーマンのいいところその②の続きで今回が最後である。 7.緊急の呼び出しがない/退勤後に電話がかかってこない 労働時間は科によるだろうし、一般的なサラリーマンとあまり変わらないかもしれない。しかし普通の病院に勤務する若手であれば(特にメジャーと呼ばれる内科や外科)は時間外に職場から電話がかかってくることがある。 この電話が仮に些細な事であっても対応するのはストレスになる。運転中など気が散って仕方ないし、就寝中なら睡眠不足になってしまう。そ

          医師から見たサラリーマンのいいところ その③