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私の理想とする働き方  -休日/給与/仕事内容-

現在バイト医として主に日雇い労働に従事している。そんな私が理想とする働き方を紹介したい。

1.休日

週休2日は欲しい。過労だと事故を起こしたりする。建設現場で安全第一のように、医療現場では健康第一が肝要だ。実際には今月の休みはわずか4日なので実現できていないが、将来は実現したいと思っている。

また、極力当直はしない。たとえ寝当直であっても体に影響がある。電話がかかってくる可能性をゼロにして夜はぐっすり眠りたい。

2.給与

年収2000万を目標に頑張っている。日給8万円が目安で週5日50週で達成可能だ。しかし、実際には閑散期もあるためついつい休日を削ってしまうのが悩みだ。

2000万あればもう十分だと思う。そもそも年収2000万で足りないのなら私生活を見直した方が良い。

個人的には所得税40%(住民税と合わせて50%)の領域でたくさん働く気が起きないのと、専門科のない自分が頑張ったところでせいぜい基礎控除がなくなるラインにしか到達できないだろうと思う。そのため目標を2000万と定めて、たとえ到達できなくてもしっかりと節約し生活できるようにしている。

何事も足るを知るが大切だ。

今後の見通しとしては、あと数年間は2000万を目指してがむしゃらに働きたい。
節約したお金でインデックス投資に十分投入できたら10年後には年収1500万~に目標を落として週休2日制を守って働く方向にしようと思う。

3.仕事内容

給与の面とも関係するのだがバイト医は雇用主に守られるとは限らないので、とにかく低リスクの仕事を選ぶようにしている。

要は給与/リスクのシャープレシオを最大化する方向を目指している。たとえ稼げる仕事でもリスクが大きいのなら意味がない。

医師の仕事の中で最も低リスクなのは出張健診の問診聴診のみの仕事であろう。次いでインフルエンザワクチンなどの国が推奨するワクチン接種であろうか。
副作用のリスクがそもそも少ない上個人の過失と断定できず(医師はせいぜい問診くらいなので)訴えにくいのではと考える。実際にコロナワクチンの健康被害でも訴えた対象は国などの行政のようだ。

ドロップアウトした医師が選ぶこともある美容はどうだろうか。

脱毛の問診のみであれば確かに低リスクなのだが、医師賠償責任保険の範囲外であること、当初脱毛だけで営業していたクリニックも怪しげな点滴を導入していること、雇用主に半グレのような業者も存在することから意外と高リスクに感じている。

美容皮膚科で行うヒアルロン酸やボトックスの注射は目の近くや鼻などに打つため失明のリスクがある。研修医時代にベテランの形成外科医から鼻に注射して失明している症例があるから気をつけろと言われたことがある。そんなに美容に行きそうに見えたのだろうか…。

美容の医師に聞いても「ほとんど何も起きない」「何かあったらヒアルロニダーゼを打てばいい」と言うだけだ。しかし実際に美容の看護師さんに聞くと「手が震えている医者は意外といる」「私の方が注射はうまい」などと言っている。本当はどうなのかはわからない。

仮に仕事中に地震により急に大きな揺れが発生したとしても問診や聴診の健診であれば何も起きるはずがないが、眉間にヒアルロン酸注入中であれば眼障害が起きてしまうかもしれない。

大手美容外科の経営陣がウチではヒアルロン酸で失明は0件です!他社では事故が起きて億単位の金銭を支払いました!と宣伝しており、賠償問題になると人生が終了する超ハイリスク手技だと思う。

美容医療賠償責任保険はクリニック単位で加入するものであり、さらに保険金額の上限は1000万である。億単位の賠償金は自腹となる可能性も出てきてしまう。

実際には練習を重ねてほとんど事故は起きていないのだろうが、注射する場所が怖すぎる。一発サヨナラの恐怖が常に付きまとうのは自分には合わないと感じた。

他人を失明させるとご本人が一番つらいが施術した人間にも相当なプレッシャーが来るだろう。
名医と呼ばれる人から「患者さんに大きな合併症を起こすと帰り道で死にたくなる」と直接聞いたことがある。人身事故を起こした知り合いも、相手は歩ける程度だったということだが、それでもかなり動揺しておりだいぶ参った様子だった。

完全なサイコパスや手先の器用さに自信があるならいいがそうでないなら危ないと感じてしまう。

他にも脂肪吸引なんて毎年のように死亡事故が報道されている。刑事事件になった例も存在し、警察からも良く思われていないのか大変危険である。

訪問診療/往診も稼げるのだろうが美容とは違った意味でハイリスクに感じる。やりがいもあるだろうし感謝も人一倍されるということでいいと思うが事件に巻き込まれるリスクが怖い。

研修医の頃に何度かついていった経験しかないが、その少ない経験の中からでも生活保護患者の汚部屋にあたりタバコのにおいも染みつき最悪な印象だった。大学生の汚部屋などかわいいものである。
”本物”は次元が違う。

これらの理由によりドロップアウトした医者にありがちな美容や訪問診療はやらず、地道に出張健診(toBビジネス)や企業相手のワクチンバイト(11月限定)をやることにしている。

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