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フリーランスのバイト医が学生時代にやっておけばよかったと後悔しているたったひとつの事

私は現在医師免許を使った日雇い労働者として生計を立てています。

そんな私が医学生の時にしっかりやっておけばよかったと思っているたったひとつのこと、それは英語です。

英語しか話せない患者さんの役に立ちたいとか英語で論文を読んで学会発表も英語でやりたいなんて高尚な目的ではありません。理由はズバリ給料に直結するからです。


どこの会社でどこのクリニックか、この書き方だけでわかる人にはわかる

どのくらいの英語力なら良いのか?という問いは誰もが悩ましいところです。私はこの画像の案件に応募しようと思えるかどうかだと思います。
シンプルですね。

この画像は健診ですが、私が狙っているのは11月にあるインフルワクチン接種です。

普段の健診で日本語話せない外国人が来た場合は身振りで頑張るか、スマホでGoogle先生に翻訳してもらったりChatGPT先生に助けてもらっています。
しかしこの案件の募集欄にはスマホなどの電子機器は一切使用禁止と明記されているため機械に頼らず自分で対応するしかありません。

確かに医師には英語を話せる方も多くいます。医師としてアメリカでも勤務経験のある方と話したことがありますが、そういう先生は都心部の外国人も受診するクリニックで外来バイトも可能だそうです。

内科外来を英語でやるのはさすがに求められるレベルも高いかと思いますが、今回の話はスポットバイトでの健診やワクチン接種です。

体調お変わりないですか?How are you?と聞いたときにI'm fine.で返してくれればいいのですが、I'm under the weather.なんて帰ってきたときには困りますよね。深い話はできません。

英語を話せる医師は数多くいて、確かに健診会場でも隣のブースの医者英語ペラペラだなと思ったことは何度もあります。

しかし”まともな”医師はスポットバイト市場に出てこないのか、昨年11月の繁忙期には日給が1万円ずつあがっていき16万まであがった案件もありました。

インフルエンザワクチンの問診および接種業務なので、基本は問診表に目を通し体調変わりないかを聞いて腕をめくってもらって接種するだけです。聞きたいことはすでに問診表に(英語で)書かれているのでそれを見ればいいだけですね。
そのくらいなら出来そうなのですが日常会話レベルの英会話必須と書かれてしまうとやはり応募に二の足を踏んでしまいます。同じような医師が多いからなかなか応募する人が現れず給料が上がっていったのでしょう。

話すことは決まっているので丸暗記していけばいいかと思いきや私の発音が悪いのかあまり通じないんですよね。今年はアメリカに行ったのですが全然通じていませんでした。

そのたびに思います。ああ医学生の頃の英語実習本気で取り組んでいればよかったな、英語講師に質問しまくって実際の会話を鍛えればよかったなと。

最近のnoteオススメ欄にはハイレベルな記事がたくさん表示されるので、こんな低レベルな内容でいいのかと恥ずかしい気持ちにもなりますがやれることをやって地道に生きていくしかないと言い聞かせています。


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