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フリーランス医師のメリット② -常勤医師(正社員)との違いから考察


前回は一般的な会社員/フリーランスとの比較を他の方が書かれたnoteを元に記事にした。


今回はこの投稿で取り上げられている医師特有のポイントについて、前回に引き続き独断と偏見マシマシで自身が思うフリーランス医師のメリットを書いていく。

・働くも働かないも自由

確かに理論上はその通りだ。コロナワクチンバイトで稼ぎ資産を形成、その後世界一周の旅を再開した医師も存在する。

しかし実際には家賃などの生活費を稼ぐ必要もあるし、常に仕事をしていないと心配になってしまう。
しっかりと週休2日を取りたいと思ってもいつ仕事がなくなるかわからないという不安から、気が付いたら仕事を入れすぎてしまうのはバイト医あるあるだ。

・旅行気分で出稼ぎ可能

筆者には難しい。車の運転は好きなので、遠方への出張は苦にならないが仕事となると旅行気分とは外れてしまう。

・好条件案件ゲットした時の達成感

誰よりも早く良質な案件を獲得したときはまさに狩猟の喜びに似たようなものだろう。ひたすら案件が出るのをじっと待ち、出てきたら応募する。まるでアザラシが呼吸するために穴から出てくる一瞬を待ち伏せするホッキョクグマのようだ。

ホッキョクグマが獲物をとる方法はいくつかあります。その中でもユニークなのが待ち伏せ大作戦。アザラシは氷の下を泳ぎながら、息継ぎのための呼吸孔から時折顔を出します。ホッキョクグマはそのそばの氷上でじっと待ち、獲物が穴から顔を出した瞬間に鉤型の鋭い爪で一撃。氷上に獲物を放り投げて捕獲します。時には数日間もじっと待つこともあり、驚くほどの忍耐力の持ち主と言えます。

https://love-spo.com/books/hanta03.htmlより引用

もちろん麻酔科などのバイト単価の高い専門を持っている医師なら他と差別化できるため、じっくり案件を見てから応募することも出来るだろう。しかしワクチンバイトを含めて医師なら誰でも応募可能という世界はまるで野生のような競争社会なのだ。

・時間外呼び出し皆無

これはとてもありがたい。退勤したら呼び出されることはあり得ない。
病院勤務時代は昼休みに食事中いきなりPHSに電話がかかってきて対応するなど日常茶飯事だった。今では考えられないことだ。

・嫌な職場はもう行かなければいい

そもそもスポットバイトは嫌な職場がほとんどない。稀にトラブルも起こるが紹介会社を経由するため一方的な言いがかりをつけられることもなく、お互いに丁寧な対応になる。

・給料は不安定

確かに不安定だ。しかし毎日がオンコールであった常勤医時代の約2倍になったし、コロナワクチンバイトがあった昨年は3倍になることもあった。
健康を害するほど働き、劣悪な労働環境を耐え抜いてもスポットバイトの日給の半分以下なのは今思えば搾取的で騙されていたとしか言えない。たとえ安定していたとしても給料が少なければ意味がないと思う。
そもそも給料が不安定より健康が不安定の方がまずい。

逆に給料が不安定だからこそ、毎日の頑張りが数字でストレートに評価されるとも言える。

・世間体

世間はせいぜい医者であることしか見ていない。人をだまして金を稼いでいるわけでもないのでバイト医であっても受けが悪い職業ではないだろう。

世間体とは少しずれてしまうが、Xでは〇〇科はモテるという話題がよくあるがそんなことはないと思う。マッチングアプリでも「何科ですか?」と聞いてくるのは医療関係者だけで、普通の女子は診療科には興味がない。

・案件枯渇時虚無感

良質な案件は常に奪い合いで、だからこそ瞬時にゲットできたときは嬉しい。先ほどのホッキョクグマの例も同じだが、何も手に入らない時はこのまま飢えてしまうのか不安になることも当然ある。ただ待つしかできない。

・毎日違う職場で疲れる?

むしろこれが最高で、毎日同じ場所は飽きる。筆者は毎日がはじめましての場所でも全く疲れない。勤務前日の夜に明日の場所を調べて起きる時間を設定するのが日課になっている。

そして人間関係という点でも低リスクだ。とんでもなく迷惑な同僚がいたとしても、次の日にはいないので安心だ。

もちろん人によっては毎日同じ職場で同じ仕事をしたい人もいるかもしれない。


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