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【詩】きみの傘は置かれたまま

梅雨空に
晴れ間が見えた
青い空があった

ぼくの部屋
きみの傘は
置かれたまま

きみは今
悲しみの中にいる

どんなにぼくが
誰かを羨やんだり
迷ったりしても
きみは
ぼくを笑わなかった

ぼくの部屋
きみの傘は
置かれたまま

悲しみは
形を変えて
いつも誰かに
寄り添っては

やがて
何も言わずに
静かに誰かを
許してゆく

悲しむきみに
ぼくは何もできない
それでも
すぐに会いたい

梅雨空に
晴れ間が見えた
青い空があった

ぼくの部屋
きみの傘は
置かれたまま

きみに
きみに会いたい




☆☆ミニ作品解説とおしゃべり☆☆
これを書いている今(5/25)、沖縄地方は梅雨真っ只中です。
ストレートに「梅雨」のワードを使った作品を書きました笑。短めの詩ですが今回はセンテンスを繰り返し重ねることでリズム感をつけてみましたがどうでしょう。

ところで親しい人が元気のないとき、何もできない自分に無力感を感じることがありますよね。
でもね、それで良いんです笑。
人の感情は揺れるようにできていると思います。


この作品には著作権があります。
©︎2024松本アニー


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