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ユズル
2019年1月6日 15:12
僕はその朝、ゴミ溜めのような家から逃げ出した。就職氷河期の煽りを受け、まともな就職先もない状況でとりあえず生活をしないといけないので、条件がいいとは言えないがとりあえず派遣で働くことにした。そしてその派遣会社は1ルームの寮を所有していたので、派遣の人に相談し寮を借りることにした。ようやく僕は毒持ちの母親から逃れられる。毒家族から距離を置けることになったのだ。入寮当日。CDラジカセと数
2018年12月5日 20:16
僕は就職活動用に買ったネクタイに輪を作り、首にかけた。目をつむり、体重をかける。ネクタイが頸動脈に食い込み、頭が一瞬熱くなる。意識が遠のいていく。ラジカセから音楽が流れてる。その音楽が、少しだけ歪んだ。その瞬間、僕は頸に巻き付いているネクタイを緩めた。死ぬのが怖いという感情よりも、なんてあっけないんだという感情が先に来た。死ぬことがあまりにも簡単すぎる。生きることよりも、あま
2018年12月3日 20:18
就職氷河期真っ只中に僕は高校を卒業した。就職先は決まらないまま、高校の時からアルバイトしてたお店でとりあえずそのままアルバイトを続けた。18歳になったので深夜のシフトに入ることができるようになり、週に3日ほどシフトを入れていた。だけど週に3日働くだけで生活なんてできない。ましてや給料日に祖母が「給料出たやろ。お金貸して」と金を借りに家に乗り込んで来る。母は「家にいるだけで金かかる。生活
2018年11月13日 07:56
まともな勉強ができない家庭環境で、偏差値は最低エリアを行き来し、それでもなんとか私立の工業高校に受かり通うようになった。あまりお利口な学校ではなかったので、バカみたいな髪型をした生徒や、やたらと喧嘩をしたがる生徒がたくさんいる、掃き溜めのような学校だった。本当は公立の高校に行くのが貧困家庭としては正しい選択なんだろうけど、偏差値の一番低い公立の高校ですら受からないレベルの学力しかなかったため